2010年11月28日日曜日

11/28(日) NHK『龍馬伝』最終回

 今夜でNHK『龍馬伝』が終了した。毎回、楽しみにしてみた久々の大型ドラマであった。ドラマの中で「日本」というセリフが出てくるたびに現在の日本の閉塞した状況と重ね合わせて観ていた。現状の日本は、経済も政治も外交も揺れに揺れている。日本丸はどこに行こうとしているのか、羅針盤はどこに向いているのか、舵はどう切るのか。現実はTVドラマ以上にドラマチックだ。
 『種の起源』を著したチャールズ・ダーウィンの言葉を思い出す。「生き残るのは、もっとも強い種ではなく、最も賢い種でもない。それは、変化に最も順応できるものだ」。
 今から150年前に坂本龍馬達が成し遂げた「大政奉還」という大事業。それは当時の帝国主義の世界に日本が食いつくされるという世界の変化を鋭く察知した日本人が順応しようとした結果である。そして、武士の時代の終焉という変化を良しとしなかった人間達によって殺された龍馬。世の中変わらないものはない。しかし、現状に満足している人たちは、変化を好まない。いつの世も、そんなせめぎ合いだ。そして、現状が上手くいっているから変えないのではなく、もっとうまくいくように変えることも必要だ。

11/27(土) 日本バレーボール協会主催都道府県別バレーボール指導者研修会(青森県)



 前夜の金曜日夕方に羽田から航空機にて青森空港に着き、ホテルにチェックインして慌ただしく市内の小料理店に案内された。部屋には11名の青森県バレーボール協会の役員が待っていた。会長の春藤先生(弘前聖愛学院中・高校校長)とは1年ぶりの再会。今年で68歳になられたであろうか。東北で初めてのチームスポーツ3冠を取られた指導者である。それまで学校名の弘前工業高校は「ひろまえ」と読む高校生がほとんどであったが、3冠を取ってからは、「ひろさき」と読まれるようになった。

 その春藤先生は、なぜかこの7年間、講習会となると私を講師に指名される。先生の前で県内の主要な指導者を指導するのはいつもながら緊張する。前夜の懇親会は、二次会まで進み、アジア大会男子バレー決勝戦の始まる前の22時には解散した。

 今回のテーマは「サーブ」と「レセプション(サーブレシーブ)」。モデルチームに男子は青森工業、女子は会場校でもある青森中央高校と三沢高校の3チームが手伝ってくれた。

 来年度のインターハイ女子は青森県で開催される。県内から開催県代表を含めて2チームが代表となるが、2チームともベスト8以上進出してくれることを祈念している。

(画像は、市内に最近できた「屋台村さんふり横丁」でのスナップ。右端が春藤先生で、中央が県協会指導普及委員長の斎藤先生。斎藤先生は、春藤先生が県立弘前中央高等学校校長時代の部下の教員で事務処理能力が迅速な真面目な先生である。弘前中央高校校長時代の生徒の一人が今週のアジア大会ソフトボール女子金メダル監督の斎藤さんである。この夜は、全日本男子がアジア大会で銀メダル以上の成績を上げていたので春藤先生も機嫌が良かった)

2010年11月26日金曜日

11/25(木) 筑西市ママさんバレーチーム訪問-1


筑西(ちくせい)市と聞いて何県にあるのか即答できる人は少ないであろう。この私も2年前に現地に訪れて初めて知った次第である。筑西市は、東京都心から北へ約70km、栃木県との県境である茨城県の西北部に位置している。2005年に下館市と近隣の3町が合併してできた人口11万人の市である。

 昨夜、8時から10時まで筑西市ではトップレベルのママさんチーム「オレンジクラブ」さんに指導で訪問した。8時からの練習というのは、私も初体験であった。何故、その時間からなのか代表の大林さんに聞いてみると「皆さん、お仕事を持っていて、その後、食事や家事などで忙しく、結局この時間にならないと集まらないんです」との返事であった。それにしても、10時に練習終了とは・・・その後私は車で船橋市まで帰宅するのであるが、日付は確実に変わるであろうと覚悟して、練習に入った。

 当日は、市内の大会が近いということもあり練習試合となった。相手は「翔ゆうクラブ」さんという今年度のママさん全国大会茨城県代表チームである。さすがに翔ゆうクラブさんにはセットは取れないものの、サーブレシーブがセッターに返った時のスパイク決定率は80%以上と高い。オレンジさんの練習課題は、第1にサーブレシーブ、第2に2段トスとセッターのトスと判定させていただいた。

 失敗しても笑顔、成功したらもっと笑顔というのは、まさにレクリエーションスポーツのイメージそのままでよろしいのであるが、定期的に練習しているのであれば、失敗したら悔しい表情もあってよい。定期的に週2回練習しているのであれば、上達の達成感が欲しい。それが自信につながり、更にバレーボールを楽しむことができる。悔しい表情は、顔の輪郭を引き締める。悔しさがあれば工夫が出てくる。工夫を繰り返していれば、成功の回数が増えてくる。成功の笑顔が多くなる。
 今週末の予定は、金曜日の夜から青森市に飛び、夕方に県バレーボール協会の春藤会長や斎藤指導普及委員長と打ち合わせ会食。土曜日は東北ブロックバレーボール指導者研修会の講師を務める。テーマは、「サーブ」と「サーブレシーブ」。日曜日は、東京都足立区家庭婦人連盟いそじ大会で大会のサポートを行う。

(画像は、オレンジと翔ゆうさん一緒の集合写真。オレンジさんというチーム名であるのに頭から足まで忍者のように黒づくめには驚いた。30歳代のチームには黒が多いんですが・・・。サポーターも黒、ハイソックスも黒、シューズも黒とは・・・。ゲームだけは黒星にならないように祈っています) 

2010年11月23日火曜日

11/22(月) 全国中学生バレーボール指導者研修会

 中学の指導者だけに指導する機会は今回が初めてであった。いつもは、小学生の指導者から一般の指導者まで幅のある受講者の方達に指導していたので、一種別の指導者への指導はレベルが分かりやすいので楽しみにして会場に出かけた。
 会場は東京都荒川区立諏訪台中学校という、男子バレーでは全国常連の学校の体育館である。西日暮里の駅で改札口を出ると、日本中体連バレーボール競技部の指導普及委員長の神山先生が出迎えてくれた。研修会挨拶には日本中体連バレーボール部長の平手先生も見えられ、受講者約50名と一緒に夕方までサーブ、レセプション、ディグの3つのテーマで研修会が始まった。
 受講者は全国のトップの指導者から大学を卒業してこれから指導をやろうという方まで老若男女多彩な顔ぶれであった。モデルを務めてくれた東村山第2中学校の女子バレー部の生徒達も初心者が多い中、一生懸命プレーしてくれた。ディグの練習では、壁際でのマッハレシーブ(近距離でのレシーブ練習)にも恐れをなすどころか、勇気を出してスピードボールに向かっていく姿には感心した。
 研修会後、役員の先生方と懇親会。東京都でも指導普及委員長を兼任されている神山先生の人柄を反映させて、役員の先生達は穏やかで神士な方たちばかり。女性役員が全員美人なのには驚いた。これも、神山先生の人柄なのか・・・? それも、女性役員の皆さんは男子バレーの顧問やコーチをなさっている。中学男子の諸君、これでは頑張らざるを得ないなあ・・・と納得した次第。
 さて、明後日はママさんバレーの個別チームの指導で茨城県筑西市に夕方出かける。そして金曜日の夜からは青森県青森市に行き東北ブロック別指導者研修会講師を務める。今の時期、雪が降っているのであろうか、だからこそお酒は美味しいのだろうな・・・。待っておれ青森。  

2010年11月21日日曜日

11/21(日) 東京都中学校バレーボール新人戦 女子の部決勝


 来年の全国中学バレー選手権の東京都予選のシードを決める重要な新人戦が本日東京立正中学校で開催された。今年の全国大会にも東京代表は関東大会ベスト8に5チームも入り、全国でも八王子実践が準優勝している。そして、本日の女子の決勝戦は、4年前に連続日本一を成し遂げた文京学院大中学校が大崎中学をフルセットの末振りきって4年ぶりに優勝した。実力的にはベスト4決めで対戦した八王子実践が2番手、3番手が平均身長も170cmで攻撃が魅力的な大崎、その後に北沢、共栄学園、駿台学園、新宿、大森七と続く。
 文京は、得意のネットすれすれのスピードサーブで相手レシーブ陣を崩し、ブロックで仕留める。攻撃はライトにエースアタッカーを配置し、スピードあふれるジャンプトスで相手ブロッカーを絞らせない。4年前の山川のような大型エースはいないが、全員が小気味の良いジャンプ力から鋭いスイングで球足の速いスパイクを放つ。総監督の山根貞子さんの指導が十分行き渡っている。
 大崎中はセッターが170cmはあるのであろうか中学女子では大きい部類に入る。あれで、ジャンプトスを実行し、ボールの下に入るのがさらに速くなれば良いセッターになるであろう。アンダーでのトスが少し多すぎたようだ。アタッカーとしてはオーバーハンドでトスを上げてもらったほうが、安心して相手ブロッカーや相手チームのレシーブ体型を確認してからスパイクコースを選択できる。リベロもアンダーでのトスが多すぎる。ブラジル男子のリベロはアタックラインを跨ぎながらでもオーバーハンドでトスを上げている。見習ってほしいものだ。大崎のアタッカーがブロックをスポーツビジョン能力を高めて、ブロックアウトやタッチアウトを覚えるともっと良いチームになると思う。
 決勝は、1,2年生の新人戦とはいえ、さすがに全国でレベルが一番高い東京都、見ごたえのあるゲーム展開であった。子供達はほとんど小学生バレー全国大会で活躍しているようで、金町ビーバーズ、立会クラブ、小岩クラブなどのチーム名が観客席から聞こえてきた。
 小学生バレー、中高一貫バレーの変容、公立学校授業料無償化、私学の特待生制度の減少・進学学路線拍車、公立のスポーツ推薦制度増加などジュニアのバレーを巡る環境が変わってきた。
(画像は、久し振りの優勝に円陣を組んで父母と共に喜びを爆発させる文京学院大中学校女子バレーボール部。応援には、昨日、春高バレー東京都予選第2代表の文京のお姉さん達の高校バレー部も吉田監督一緒に会場に来ていた。祝勝会連チャンご招待を避けるために、私はスタッフに祝福を述べてさっと会場を後にした。明日は会社に出勤だ) 

11/20(土) 春高バレー 東京都男子は東洋が第1代表

 先週の春高バレー、神奈川県代表決定の後、大和南の祝勝会で美酒に酔いしれたが、今週は東京都男子の第1代表が東洋と決まり、昨夜またまた美酒を頂いた。昨日の会場は、2013年東京都国体でハンドボールの会場になる新装された墨田区立体育館。JR錦糸町駅から歩いて5分。歩きながら建造中のスカイタワーが見える。
 実は、昨日は3つ東京寄りのJR浅草橋近くのホテルでJVA審判規則委員会規則部の編集会議に出席していた。来年度のルールブックの初校の検討に時間がかかり、試合は見れなかった。会議が終わりに近づいて、携帯電話に東洋高校監督の北畠先生から「優勝しました!」と連絡が入った。会議中ではあったが、編集委員も疲労度が増してきていたので、少し休憩を要求し、その時に東京都男女の結果を発表させていただいた。
 男子第1は東洋、第2が東亜学園、第3位で開催地代表が駿台学園、健闘むなしく落ちたのは早稲田実業。女子はフルセット、3セット目23点から大逆転した共栄学園が第1代表、第2は小粒でも大健闘した文京学院、開催地代表が下北沢成徳、そして名門八王子実践は代表の座を逃した。
 会議を5時に終えて、墨田区体育館に向かった。東洋高校の北畠監督はじめコーチ、部長のスタッフがロビーで皆待っていてくれた。早速、錦糸町の居酒屋で7人ほどで祝勝会をやろうと錦糸町駅近くの居酒屋に入ると、そこには既に父母の皆さんが33名揃っていた。
 父母もバレー関係者が多い。2年セッター関田の親父さんは高輪高校でインターハイ出場。当時インカレ常勝の日本体育大学女子バレー部OGのお母さん達も3人いた。エースの柳田のお母さんも日体大OGである。元全日本女子の大山加奈を育てた小学生バレーの監督夫婦もいる。そして、東洋高校卒業生で今は2年生の親になっている小泉もいる。小泉はコーチの赤羽先生のバレー部先輩であるが、後輩の赤羽が自分の息子の担任という不思議な関係。しかし、酔いが回るに付け、「赤羽先生!」から「赤羽!」と呼び捨てに変化していく。監督の北畠先生は、そんな様子をニコニコして眺めている。
 さあ、東洋はこれで春高バレー本番での第1シードは間違いないであろう。ライバルは長野県創造学園、宇部商業、そして福岡大濠、大分工業、鎮西の九州勢。最後の春高バレーで優勝旗を頂いた東洋が新春高バレーの優勝旗を握り2年連続優勝を成し遂げることができるか、ワクワクする。千葉国体では4人が怪我で不調であった。「今度は、どこと当たっても負ける気がしない」。赤羽コーチからはそんな力強い言葉を聞いた。
 さて、私は、これから東京都中学生新人戦の会場に行く。ベスト8から優勝まで女子が東京立正で開催されている。きょうは、決勝戦を見逃さない。まずは、ベスト4を賭けての八王子実践と文京学院が注目のカード。では、行ってきます。

2010年11月16日火曜日

11/16(火) 全日本女子とメディアの記事

 我が国のメディアの記者は、どこまで日本のバレー界を理解しているのであろうか。今朝の朝日新聞スポーツ欄の見出しを見て首をかしげてしまった。見出しはこうである。『新発想、真鍋ジャパン「銅」』。新発想は何かというと、編集委員の中鉢氏は次の2点を上げていた。ブロックシステムを「リードシステム」にした。速いバックアタックの採用。私が考えるに、これらは、新発想というものではなく、男子バレーで進化してきた戦術を欧米の各国女子チームが採用し、日本女子も遅ればせながら採用したという追従に過ぎない。新発想、とは、辞書的には、新しい考え方や思いつきを意味する。従って、私としては、このタイトルは『男子的バレーで日本女子バレー、「銅」』が良いのではと考える。
 日本のバレーは、3つのオリンピックの東京、ミュンヘン、そしてモントリオールで金メダルを獲得したが、その要因には必ず革命的な技術や戦術があった。東京では回転レシーブや木の葉落としのサーブ。ミュンヘンでは時間差攻撃や大男たちに曲芸まがいのトレーニングを実施。モントリオールではデータバレー、緻密なコンビバレー、パワートレーニングで世界のバレー界に大きな影響を与えた。

 過去の金メダル監督達の偉業を「革命的」というのであるのならば、今回の男子的バレーは「新発想」という言葉のレベルで良いのであろうが、そこには独創性がない。独創性があって初めて日本女子は金メダルを獲得できると私は考えている。他の国がやっていることを真似しても、真似ができたときは、その国はその先を行っている。他の国が簡単には真似できない独創的(オリジナル)な技術(スキル)と戦術(タクティクス)を開発すべきである。ヒントは、我が国の伝統的な9人制バレーで培った技術と戦術にある。ここは温故知新で開発していくことも視野に入れてはいかがであろうか。現在男女とも世界のNO.1は総合的にはブラジルである。ブラジルは日本のバレーに学んだ。今の日本はブラジルに学んでいる。これからの日本は我が国伝統の9人制に学ぶべきではないか。「まなべ監督よ、学べ」と、きょうは親父ギャグで締めよう・・・。

2010年11月15日月曜日

11/15(月) 全国中学生指導者研修会講師の依頼

 中学生指導者対象の研修会の講師依頼が来た。今までも依頼が(財)日本中体連バレーボール競技部から来ていた。その都度、私は、もっといい講師を紹介します、と本当に著名な講師を紹介していたのであるが、今回だけはご指名を免れそうもなく引き受けることとなった。
 毎年、日本協会と日本中体連が共催で開催している研修会で、全国2会場で開催しているうちの東京会場が私の担当となる。
 期日は11月の23日(祝)。会場は荒川区立諏訪台中学校。申込期日は11月18日までで、参加料は無料。申込様式は(財)日本中体連バレーボール競技部のHPに掲載されているということだ。もしくは、指導普及委員長の神山信次郎先生に連絡(042-391-9112)とのこと。なお、この研修会は、(財)日本体育協会公認スポーツ指導員、更新時の義務研修になっている。
 まあ・・・、私と会って見たいという奇特な方はおいで下さい。

2010年11月14日日曜日

11/14(日) 春高バレー 神奈川県大会代表決定戦


 世界選手権も良いが、高校生の全国代表の座を獲得するための戦いもハラハラドキドキがあって良いものだ。今日は、神奈川県代表決定戦を観戦するために藤沢市の文化体育館に行った。先週、神奈川県ママさんバレー「やまゆり杯」の開会式が行われた同じ会場だ。

 代表は男子第一代表が、県立弥栄、第二代表が川崎市立橘。女子は、第一代表が県立大和南、第二代表が川崎市立橘。全てフルセットの激戦であった。閉会式の始まる前に、少し時間があったので、コチキャラ(フジTVのコーチングキャラバン)で会場に来ていたヨーコ・ゼッターランドを携帯で呼び出し、ロビーで談笑した。丁度通りかかった大和南の主将でエースの二見梓を呼んで3人で談笑となった。そこに大和南の監督の飯塚監督やコーチの和美さんも加わり記念写真と相成った。ヨーコと二人で話したかったのに、大和南のスタッフはお邪魔の名人達ですな。

 閉会式後に、大和南の祝勝会に招待された。現役生徒だけで約40名に父母約50名、10年前に初めて春高に出場したときのメンバー3人(27歳)のOG、父母のOB,OG、地域の後援会長、神奈川TV、学校長など約110名が湘南台駅前のお店をほぼ貸し切り状態で祝勝会が催された。二次会は辞退して、自宅に着いたのは、先ほど10時半。帰りの電車で、携帯メールに全日本女子が3位とあちこちから連絡が来た。返事を打つのに、電車で寝る暇もない。世界選手権大会のことは、また別の機会に感想を述べたいが、よくぞやったね。予想では4位かな、と思っていただけに驚いた。

(画像は、アズサとヨーコの手の平大きさ比べ。彼女達の手は指が長く、手にひらも長い。そして腕も長い。アズサは東レに入社するが全日本にも入って欲しい。パワーだけは今年の高校女子No.1だ。後ろのおじさんは飯塚監督。この先生は60歳過ぎても指導者として進化している謙虚な人。1月の春高では大和南がベスト4以上で活躍することを期待している)

2010年11月13日土曜日

11/13(土) 世界選手権女子バレー 準決勝

 2セット先取した時は、行けるかなと思ったんだが、惜しかったなあ。全日本女子は、サーブが良くなった。以前から、全日本のサーブを見ていて、私が指導してあげようかなと思っていたほど、攻撃的になっていなかった。今回から、全員がフローターにジャンプを加えることで、空中で重心移動してボールをヒットすることでスピードと重さが加わっていた。ブラジルも同じようにジャンプフローターだが、ブラジルのサーブが良かったのは5セット目だけであった。私であれば、フローターの中にジャンプ・スパイク・サーブを入れる。異質のサーブを入れることで、レシーバーに球質への判断を迷わせることが必要だ。野球のピッチャであれば、インコースにストレート高めを入れて、次にカーブをアウトコース低めに投げる配球と同じ考え方が必要だ。従って、日本も栗原のようなジャンプスパイクサーバーも6人の中に入れた方が良い。江畑なんかジャンプスパイクサーブできるのではないかな?
 明日は、アメリカ戦。4位以上は確定なのだから、自信を持って、観客と一体になって戦って欲しい。それにしても、全日本のいない、もう一つの会場である東京都体育館の観客数はどうであろうか?7位~12位を決める試合のPRがほとんどない、というのもいかがなものかなあ。
 私の明日の行動は、春高バレーの予選会の1つである神奈川県に行く。藤沢市湘南台にある文化体育館で準決勝、決勝のゲームがある。千葉県決勝は天台の体育館である。男子が習志野vs市船、女子が市船vs柏井。

11/11(木) 足利市ママさんバレー ミニ・クリニック(9)


 ママさんバレーには不思議な魅力がある。同じ女性でも、高校女子バレーを指導しているときとは違う感覚、何というか・・・屈託のない自信溢れる明るさがある。ママさんバレーボーラーといっても、チームの中で20歳代から60歳代まで異年代が混在している。1つのチームの中に、これほど幅広い年代が存在して運営されているスポーツ種別は珍しい。新婚の女性、育児奮闘中の女性、受験生を抱える女性、更年期で体調不良を訴える女性、年老いた親の介護との両立で疲労する女性、母子家庭の女性・・・仕事を言い訳にして家ではのんびりとしている我々男と比べて、女性は大変だと思う。そんな幾多の困難を経てきた自信がママさん達に不思議な魅力を植え付けたのであろう。

 そんな幾多の困難を切り抜けてきた女性は、いつの間にか家族の大黒柱になっている。箱入り娘で嫁いできた初々しい娘も、子育てを卒業するあたりから逞しさを増してくる。

 そんな可愛らしさと逞しさを同居させている栃木県足利市のママさん達へのミニ・クリニック指導も11日で今年のスケジュール終了となった。9月末から、ほぼ毎週のように9日間11チームと楽しく過ごさせていただいた。11日(木)は2チームへの指導となった。足利市登録チームの三重クラブさんとSEIYUクラブさん。会場は市立西小学校というところで、小学校の統・併合で廃校になった体育館で普段練習しているという。

 指導する前に、2週間前に急死された阿部氏に全員で黙祷を捧げた。阿部氏は今回のミニクリニックを企画された協会の筆頭副会長であり地元のアベスポーツの社長でもあった。足利市のスポーツ振興に多大な寄与をなされ、更にこれから10年先の足利市バレーのためにもうひと働きする矢先の突然の他界であった。

 元気に明るく練習することが副会長への供養と皆に挨拶して、さっそく練習に入った。どこのチームもそうであるが、皆さん方、ウオーミングアップが不十分である。簡単なストレッチだけやって、すぐさまパス練習に入っている。まずはジョギングや、簡単なステップ練習をやって脈拍を100位までには上げて体の血流を良くすることが、筋肉や関節が滑らかにトラブルなく動いていく基になる。更には1種目で良いから補助トレーニングで楽しくやれる筋トレを実施してほしい。技術を巧みに実行するためにはある程度の筋力が必要である。ボールに触れているだけでは初級レベルで停滞したままになる。

 今回、コーチングで強調したのは、サイドアタッカーのネットからの下がり方。通常スパイク練習といえば、ネットから離れている位置から自分でボールをセッターに入れてスパイクを打っている。しかし、実際のゲームになると、1回の攻撃で全て決まるわけではない。従って、サイドアタッカーは次にはブロッカーとなる。ブロックに跳ぶ、ワンタッチして、後方から二段トスが来る。この状態のとき、ほとんどのブロックに跳んだサイドアタッカーは、ネットから十分離れていない。なかには、ブロックした位置で突っ立ったままの人もいる。つまり、次のスパイク(反撃:カウンターアタック)の準備ができていない。この場合は、ブロック後速やかにネットから3m~4m離れて助走(アプローチ)する距離を獲得すべきである。この練習が、実はママさんだけでなく高校トップクラスの練習でも不足している。更には、ノーブロックでのスパイク練習が多すぎる。中級レベルに到達するには、ゲームライク(実際の試合のような)な練習が必要である。

 おっと、コーチング論が長すぎた・・・。長い文章は、このブログの常任評論家でもある岩本先生(元、全日本女子監督)から「高齢者は、眼が疲れるから文章は短くしなさい!」とお叱りを受けそうなので、きょうはこのくらいにしましょう。

(画像は、三重クラブさんとSEIYUクラブさんとの集合写真。体育館の照明が2個故障中だったので画像が暗い。早く修理してね。しかし、阿部社長のお姿の見えないのが寂しい)

2010年11月10日水曜日

11/7(火) 神奈川県やまゆり杯開会式に584チームが集結


バレーボールの大会で、1つの県のレベルで女性のチームが予選会から参加する最大のチーム数は東京都女子高体連バレーボール専門部の約350チームと思っていたが、その上があったことを昨日目の前で見て改めて知らされた。

 やまゆり杯小田急旗争奪「第35回神奈川県家庭婦人バレーボール大会」が、それである。今年は、予選からのチーム数は、なんと584チーム約10,000人である。昭和51年に277チームでスタートして、平成7年には、最大チーム数が816チームとなり、以降減少傾向にあるが、それでも大したものだ。

 昨日は藤沢市にある秋葉台文化体育館にて、開会式のみが行われた。全チームがどのように入場行進するのか興味があった。なにせ1万人なんて入場行進できるわけがない、と思っていたら、各チームから2名が行進、1名が観客で荷物番というやり方であった。それでも客席は満杯であった。14日には、ここで春高バレーの準・決勝戦が開催される。女子は橘vs鶴峯、大和南vs山北と公立高校の対決である。鶴峯にはフジTVからコーチングキャラバンでヨーコ・ゼッターランドさんがコーチでベンチに入る。・・・おっと脱線しそうだ・・・。

 山ゆり杯の創設者は、元全国高校体育連盟バレーボール専門部部長で県家庭婦人連盟会長でもあった又木誠八郎先生である。このことは、ひな壇でお隣に座られていた77歳の女性役員の方からお聞きした。昨日は欠席であったが、先月ご自宅で誤って転び腰を打ってしまったらしい。又木先生との思い出話をすると止まらなくなるので今回は割愛させていただく。いずれにしろ又木先生は日本のバレー界を節目節目で変えてきたお方である。

 大会は、このあと県内各11ブロックにて4か月間にわたり予選会が行われる。そして各ブロックベスト8以上の88チームが、またこの秋葉台文化体育館に戻ってきて3月5日、6日と決勝大会が行われる。

 小田急グループが特別協賛で、バレーボールクリニック事務局長の岩本先生と主任講師の丸山由美さんも出席されていた。岩本先生とは、2日前まで新島のソフトバレー交流大会でご一緒させていただいての再会である。本当に、岩本先生とは、月によっては、お互いの家族よりも会っている時間が多く、濃密である。
(画像は、ひな壇のところから撮った選手宣誓の模様。開会式の入場行進を終えられて仲間の選手宣誓の姿を見つめる晴れ晴れとした各チームの選手の表情が印象的でした。時には高揚感を醸し出す大会規模も必要なのだなと考えた次第である。そう言えば、10年前に私はソフトバレーの全国大会を幕張メッセに100コート作って600チームが集まろうと呼びかけたことを、ふと思い出した。移動式の支柱を持参してきたチームは参加料無料にしようとか、具体的なところまで考えていた。40歳代が一番企画力と行動力があったなあ・・・)

2010年11月7日日曜日

11/7(日) 島嶼ソフトバレーボール交流大会in新島 終了


 日曜日の今夜、帰ってきました。夜の8時に竹芝桟橋に着いて、それから電車を乗り継いで西船橋に着いたのは9時でした。思い返せば、金曜の夜10:00に竹芝桟橋を出港して横浜で宮城県のチームと合流し0時の消灯時間まで缶ビールでソフトバレー談議。太平洋も凪で船もほとんど揺れない。宮城県に東京都役員チームも加わりヒートアップ。

 翌朝土曜日、7時に新島に到着。旅館に行き、慌ただしくバタバタと着替えて、会場の都立新島高校の体育館へ行き、地元の教育委員会の藤井さんと式次第などを打ち合わせ、開会式となった。新島村村長の出川さんの挨拶、教育長の始球式と続きゲームとなった。ゲームは40歳以上のシルバー、フリー、レディースの3部門計16チームが参加して5時まで繰り広げられた。私の入った「サミット」というチームは全勝で3連覇であった。サミットには宮城県ソフト連盟理事長、山形県連盟副会長、日本ソフト連盟理事とソフト馬鹿な役員が終結してチームを作っている。女性がいないので、いつも地元から援助頂いて混合チームを作っている。今回の勝利も実は、支援いただいた地元の女性の素晴らしいプレーのおかげである。

 夕方、交流パーティの前に海岸端の温泉に全員で出かけた。露天風呂では太平洋に沈むゆく夕日を心行くまで拝むことができた。そして、これがやはりソフトバレーのメインでしょうね、交流パーティの開演となった。食べきれないだけの海の幸、刺身、郷土芸能の披露、表彰式、特別賞授与と続いた。パーティ会場ではBGMで日本ソフト連盟制作の「♪ラリーよいつまでも♪」が流れていたが、この日、実はそのCD歌っている青砥さんが奇しくも参加していたので、本人の生歌となった。

 パーティが終了してもお互いのチームの宿舎に帰って宴会が続いた。私は千代田クラブさんという東京都千代田区で普段はママさんバレーを楽しんでいる宿舎にお邪魔した。千代田クラブさんは50歳以上の熟女で構成されたチームで今回は2チーム出場していた。楽しい時間を11時まで過ごして、私の宿泊旅館に歩いて帰ったのであるが、アラビアンナイトのような迷路に迷い込み、旅館にSOSの携帯電話を入れ若おかみに出迎えていただいたミニ事件があった。なんと車で1分のところで迷っていたようだ。恐るべし、新島の路地!夜の新島は人っ子一人歩いていない。旅館に着いたのは24時10分であった。

 1月の下旬には、同じ伊豆諸島の大島でソフトバレー交流大会が開催される。当日はモントリオール金メダリストの白井貴子さんも参加され、私と一緒にプレーする。参加希望のチームは、このブログにメールください。要項を送ります。

(画像は、太平洋に沈みゆく夕陽。露天風呂に参加者の男達が裸で湯船に座りながら見つめていた。水平線に完全に沈んだ後、皆で拍手。自然の雄大さが作る芸術に心を洗われた瞬間であった)

2010年11月5日金曜日

11/5(金) 島嶼ソフトバレー交流大会in新島


 本日、東京は快晴、気温18度まで上がる予定。今週末も比較的好天に恵まれる模様。そんな中、夜10:00に竹芝桟橋から伊豆諸島の1つ新島(村)に出かける。今回で延べ回数を付けるとしたら第7回になるであろう、伊豆・小笠原諸島を巡ってのソフトバレー交流大会が第1回開催の新島に戻って開催される。伊豆・小笠原諸島の各島々の住民は、行政関係の人間以外他の島に渡ったことがほとんどない。島外といえば、自分の島から内地の東京などに行くぐらいである。このソフトバレーの交流大会を通じて、初めて他の島に渡ったという人の感想を聞くと、「同じ島といっても考え方が随分違うんですね」という回答が多かった。

 今回も開催地新島の人たちは勿論、お隣の神津島(こうづじま)、大島から、そして宮城県、山形県、東京都からソフト連盟の役員がチームを作って参加する。

 昨日、三宅島からは、先週第2回の島民ソフトバレー交流大会を無事終了しました、と連絡が入った。ゆっくりとだが、着実に行政・体協・協会・連盟・民間の連携でソフトバレーを日常的に楽しむ機会が住民の間に浸透してきた。これには、小田急の岩本洋氏が元全日本女子選手を引き連れて動機付けしていることも大きな要因になっている。

 伊豆諸島、小笠原諸島の島の全てがチームを作って、東京で一堂に会してのソフトバレー交流大会が次の夢ですね。東京都体育館で開催したいなあ。
(画像は、今回のプログラムの表紙。新島の海は透明感があり本当にきれいです。砂もさらさらしていてビーチバレーには最高です。明日の夜の交流パーティは食べきれないほどの刺身がでてくるでしょうね。願わくば、今夜の船があまり揺れませんように。片道8時間の航海、行ってきます)

2010年11月4日木曜日

11/4(木) 社長、また会いましょう

 先月、ママさんバレーのミニ・クリニックやソフトバレー交流会で10日間も訪問した足利市スポーツ界の重鎮である阿部スポーツ社長のお通夜に参列した。夕方、寒さが肌身に感じるようになった6時からお通夜は始まった。焼香者は長い列を作っていた。凡そ1,000名以上はいたと思う。
 先週の木曜日夜、足利市9チーム目のミニ・クリニックで社長はいつものように司会を務めてくれた。「皆さん、この先生の指導を受けると、指導を受ける前と、後と驚くほど上達しています」などと、こちらが恥ずかしくなるほどの褒め言葉で毎回司会を務めてくれる。そして、翌日の30日金曜日の夕方に心筋梗塞で突然去ってしまった。
 社長、今夜が最後の10チーム目のママさんチームのミニ・クリニックの予定でしたが、あなたのお通夜なので、来週の木曜日に延期しました。来週の夜は、社長の司会がないのですね。怪我人が出ないように見守ってくださいね。さようなら、そしてまたお会いしましょう。但し、私をすぐにそちらの世界に連れて行かないでくださいね。もう少しこちらの世界でバレーの指導をやらせて下さい。
 合掌。

2010年11月3日水曜日

11/3(水) 世界選手権女子 雑感

 開幕の一次リーグのポーランド戦は真鍋監督の読みが当たって3-2の辛勝であった。実力的にはポーランドがやや上だ。ここのところの対戦成績も分が悪い。そこで、1次リーグの対戦順番を開催国が選択できる権利を行使して、最初に指名したわけだ。
 その後の対戦国は、格下のチーム。全日本もBチームを当てたりしてAチームの疲労を軽減させ、同時にBチームにも経験を積ませている。そして、今夜はグループ1・2位を決めるセルビア戦。4年前の前回大会ではセルビア・モンテネグロの国名で3位の強豪。男子的なバレーを展開し、攻撃は高いトスから豪快なスパイクで相手のブロックを崩壊させるのが特徴だ。 
 私の興味は、試合結果もさることながら、TVの視聴率と観客入場者数にある。つまり、スポーツ経営学に興味がある。視聴率の方は12%前後で悪くはない(4年前の最低は14.7%)。気になるのは、全日本のゲーム以外の開催地の観客入場者数である。視聴率はインターネットで調査できるが、観客入場者数は現地からの報告がないと把握できない。そして、大会実行委員会(FIVB、TBS、JVA、広告代理店)における収支決算がいかほどなのか、興味がある。こちらは、大会終了後に判るであろうから、その日まで待つしかない。