2013年12月31日火曜日

Tue.Dec.31,2013 ゆく年来る年

この1年も色々なことがあった。多くの人のお陰で大過もなく過ごせたことに感謝して、来る年を迎えたい。

この1年ありがとうございました。

Sun.Dec.29,2013 新潟 第3日目

ウォームアップでは、ボールのスローイングとキャッチングを沢山行った。ポイントは、手投げにならないように、腰の捻りを使ってボールを投げること。そして、キャッチングでは、低いボールはヘソの前で、高いボールはオデコの前で取ることを強調した。

戦術練習では、サーブレシーブからの攻撃(Counter Attack)2つを重点的に行った。

1つは、リバウンドスパイク。相手が2枚ブロックでトスが近い場合に用いる。リバウンドをとり、県大会レベルであれば、ブロックが1枚になっている(もしくは、ミドルが間ちゃんを塞ぎにくる)逆サイドから攻める。ポイントは、リバウンドの取る打ち方とブロックフォローのフォーメーションを迅速に形成することである。

一般的に、リバウンドを取って、再攻撃する方が、相手ブロッカーを動かすことができ、ブロッカーの空中フォームを乱すことができる。

もう1つは、ワンタッチスパイク。相手ブロックが2枚で、トスがネットから離れた時、近い場合に用いる。ブロッカーの指を狙ってワンタッチを取り、ボールをエンドライン外側に飛ばす。これで決まらなくとも、相手の攻撃はつないで2段トスになるかチャンスボールで返って来る。また、ブロッカーの指に当てるので、相手ブロッカーのフォームが崩れていれば、レシーバーにとってボールの軌跡が変わるのでボールが床に落ちるケースも結構ある。

いずれのスキルの前提となる基本練習は難しくない。コツはコーディネーショントレーニングで掴むことができる。

午後の練習ゲームでは、1本目のスパイクで、無理に力任せの真下に打つスパイクが減り、ブロックされての失点が激減した。


(二人の父も、Bチーム強力助っ人の大学生も7年前の卒業生も監督も一緒にハイポーズ!)

Sat.Dec.28,2013 新潟 第2日目

新潟市内にある県立NC高校女子バレー部の冬季合宿に参加して2日目。午前中は、基本実技、午後は戦術練習を行った。

基本実技では、単調にならないように、パンケーキレシーブも入れた。目的は、床と仲良くなるためである。バレーボーラー初心者には、「3つの怖い」がある。この「3つの怖さ」が解消されると技術力は一段とアップする。

「3つの怖い」というのは、「ボールが硬くて当たると痛いので怖い」、「床が硬くて、転ぶと痛くて怖い」、そしてもう一つは「指導者が大声で怒るので怖い」というもの。

床の怖さを無くするためには、床と仲良しになればよい。仲良しになるには、床と沢山触れ合うようにすればよい。パンケーキレシーブは、床と仲良しになるには、床と触れ合う面積が大きく、最適である。監督は、人間モップ?などと皮肉を言っていたが、確かにそのようにも見える。
(パンケーキレシーブはフェイント処理の時に用いる技術。肘から先の手が床に触れていることがボールを上に挙げるコツ。練習時は、軍手を使って行うと床の上での滑りも良く、手の平の防護にもなる)
今夜の夕食は、市内に出て、部員の親父さんたちとの宴でした。なんと教員(教頭含む)が3名いました。2次会はカラオケ、そして3次会は新潟ラーメンでの締めでした。

2013年12月29日日曜日

Fri.Dec.27,2013 新潟へ

新潟市に移動した。東京駅から新潟駅まで新幹線で約2時間。今夜から30日まで新潟市内にある県立NC高校女子バレーボール部の校内合宿に参加する。

まずは、半年ぶりに再会した監督と夕食。新潟はお酒どころ。駅前のお店で「越乃寒梅」はじめ地酒を3銘柄を頂き、体も温まり、積もる話で新潟の夜を過ごした。





2013年12月27日金曜日

Wed.Dec.26,2013 大掃除のはずが・・・

年末である。新しい年を迎えるために大掃除に取り掛かった。風呂場は、今月に入ってから頑固な風呂黴びを少しずつ入浴時に行ってきた。裸で掃除するので衣服も濡れない。家族の者達は、パパのお風呂は最近長風呂だね、ぐらいしか思っていないだろう。毎日、少しずつ明るくなっていく風呂場に彼女達は気付いていないようだ。

スポーツウエアなどもまだ袖をしていていない新品は、ママさんバレーの方達に景品で差し上げた。古いものは洗濯して感謝の念を持って捨てた。

難関は、我が書斎兼寝室である。家族の女たちに言わせると、私の書斎は「ゴミ部屋」らしい。確かに、最近、また本が増えてきた。本棚に入りきれず、畳の上に山積みになってきて、本棚の下方にある本の背表紙が見えなくなってきた。よし、ここ3年間、目にしていない本や資料を思い切って捨てよう!と一念発起した。

一念発起して、きょうは朝から整理に取り掛かった。結果・・・本や資料を手にとって中身をパラパラめくると、これは重要だ、これは貴重だ、これは想い出だ・・・と捨てるための作業が、整頓する作業となっただけで午前中は終わってしまった。

捨てることは難しい。ウチのカミサンに任せれば、恐らくあっという間に、古本屋に売れそうな本以外、つまりほとんどの本が部屋から消えることだろう。

畳と掛軸と生け花だけの簡素な部屋に座り、「大事なことは全てここにしまっています」と自分の頭を指差す生活が理想なのだが、いつのことになるやら・・・。


2013年12月25日水曜日

Tue.Dec.24,2013 1回戦敗退でニュースになるチームとは?

普通、1回戦を敗退しても、全国紙にチーム名が取り上げられることはない。しかしこのチームは、大きく取り上げられた。チーム名は、秋田県立能代工業高校男子バスケットボール部。

昨日から東京体育館で開催されているバスケットボールの全国高校選抜優勝大会であるが、本日の男子1回戦において、この大会だけで過去20度優勝の同チームが金沢(石川県)に敗退した。能代工業が1回戦で敗退したのは、44度目の出場で初めてである。

礎を築いた加藤廣志元監督、3年連続で3冠達成の加藤三彦前監督、そして現監督の佐藤先生と三代の指導者が繋いできた全国常勝チームにブレーキがかかった。

井上雄彦氏の描くバスケットボールのマンガの金字塔である「スラムダンク」にも絶対王者(山王工業高校)としてモデルチームにもなった。地元のJR能代駅にはバスケットボールのゴールが設置されている。駅の改札口を出ると「バスケの町、能代へようこそ」と横断幕も掲げられている。

地元の人に最近の能代工業高校の活躍や地域でのバスケットボールの普及や活性化を尋ねたことがあった。あまり芳しいことを聞くことはなかった。

指導者が代われば、伝統を踏襲していっても指導のスタイルは変わる。いや、変わらなければいけない。絶えず革新される伝統だけが伝統として残る。それが磨かれて文化になる。文化になれずに伝説で終える場合もある。

加藤廣志先生は、チーム指導のスタート時、小粒な選手で戦わざるを得なかった。そこで生み出した戦術が、身長差あまり影響しない「ルーズボールの支配」「切り替えの速さ」などである。バレーボールに置き換えると「相手のミスを逃さない」「素速いトランジット」となろうか。しかし、これらの戦術を実行するには、相当の体と心のスタミナが必要とされる。生徒との信頼関係なくして出来ない厳しく、激しく、緊迫感ある練習であったに違いない。

他人事のようだが、いやひとごとだから言えるのだが、3代目監督の佐藤先生には、これからを「また新しいスタート」として捉えて欲しい。人生は、いつからでも再スタートできる、やり直しができる、と私は思っている。

2013年12月24日火曜日

Sun.Dec.22,2013 再び、映画「アラビアのロレンス」を見た

映画「アラビアのロレンス」(1962年)などで知られる俳優ピーター・オトゥールさんが12月14日、ロンドン市内の病院で死去した。81歳だった。青い瞳が印象的な俳優であった。「アラビアのロレンス」を観たくなり、ビデオ屋さんに行って3時間42分の完全版を探し出し、鑑賞した。

 「アラビアのロレンス」はオスマン帝国からのアラブ独立闘争を描いた名匠デビッド・リーン監督の超大作で、ピーターさんは、独立闘争を支援、指揮した実在の英国陸軍将校トーマス・エドワード・ロレンスを熱演して一躍人気スターになった。

「アラビアのロレンス」は、私にとっても最も好きな映画の1つである。日本で上映されたのは1963年。私はその頃10歳であったので、実際映画を見たのは高校生になってからであろう。その後22歳になって青年海外協力隊員としてアラビアの西方(マグレブ地域)の国であるチュニジアにバレーボールの指導で派遣されたのだから、何らかの縁があるのであろう。帰国してこの映画を数度見ては、チュニジアで友になったアラブ人達のことを思い出していた。

映画は現在のようなCG撮影は一切やっていない。現在のヨルダンの50度になる砂漠地帯で5ヶ月の現地ロケを敢行し、最終完成に2年3ヶ月かかった。D.リーン監督の完璧主義は徹底していた。

主役についての裏話では、当初ロレンス役にマーロン・ブランドが挙げられたが彼は断ったという。そこで英国で舞台俳優をやっていたP.オトゥールが抜擢されたというわけだ。作品は1963年のアカデミー賞7部門で賞を獲得した。助演のオマー・シャリフ、脇役のベテラン俳優であるアンソニー・クィーン、アレック・ギネスも良かった。

私にとって一番良かったシーンは、戦闘場面ではない。「砂漠」が良かった。静寂で過酷で自然そのものの砂漠が良かった。作品の後半のほうでロレンスがアメリカから来た記者の質問に答える場面がある。私もロレンスと同じ意見だ。

「何があなたを砂漠に引き付けるのか?」
「砂漠はピュア(清潔)だから好きだ」

” ・・・What is that attracts you personally to the dessert ? ”
” It's clean. ”




2013年12月23日月曜日

Sat.Dec.20,2013 JVA公認講師認定講習会

日本バレーボール協会公認講師の2013年度認定講習会が本日開催された。会場は、東京都品川駅近くの明治学院大学。私は、千葉県バレーボール協会指導普及委員長の立場でオブザーバーとして出席した。
(国内事業本部長の下山氏の挨拶)

全国47都道府県協会、日本協会加盟の10連盟、日本協会それぞれから推薦された指導者の中から選考された12名が本日の認定講習会に出席した。12名各人が判定委員のJVA指導普及委員16名の前でパワーポイントを用いプレゼンを行った。
(各候補者のプレゼン。受講者にわかり易い資料を提供するすることも講師の任務である。パワーポイントはその意味で強力な手段となる。紙の資料から、パワーポイントへ、そして動画での提示と講習のありかたも進化していく)

審査の結果、12名全員が公認講師として新たに認定された。
私の属する千葉県バレーボール協会から推薦した築山秀夫さん(千葉県小学生連盟所属:丸山小学生VC監督)も優秀な評価で認定された。

公認講師に必要な条件として、指導実績だけでなく普及実績も挙げられる。つまり、自分のチームの実績が日本一など優れた競技成績を上げているだけでなく普段から地域での教室や研修会・講習会で広く活動している実績も必要条件となる。

本日新たに認定された講師の方々には、公認講師としてはスタート地点に立ったばかりという認識を持っていただき、世界の中での日本のバレー界の現状の把握、日本協会の目指すところを明確に把握して、どこの講習会ででも受講者から質問されたら応えられるようにして頂きたいと願っている。

(当日配布された資料の一部。公認講師の基本知識として最低限このような情報を知っておく必要がある。そして、自分に何ができるのか個人として、バレーの組織の一員として対策を考え実行することが大事だ)

公認講師は単なる資格ではなく、そこに使命感を持って活動していくことが大事である。使命とは「命を使う」ということである。我々の先輩講師がそのように活動されてきたように我々も使命感を抱いて明日の日本のバレーを築く指導者を数多く養成・育成していきたい。

2013年12月21日土曜日

Fri.Dec.20,2013 忘年会で忘れないこと

12月は忘年会の月である。昼ご飯を食べる時を忘れても、忘年会の開催日は忘れない。

今夜は、全国出場を目指すママさんチームの忘年会が北習志野駅の近くのお店で開催された。宴もたけなわの頃を見計らって、私のほうから「他己紹介」をお願いした。このチームのコーチを引き受けてまだ半年ばかりなので、まだメンバー1人1人の性格を十分把握していない。そこで「自己紹介」でなく「他己紹介」、つまり第三者がある人を紹介するゲーム的なことを思いつき、お願いした。

ルールは、紹介する対象の人の良いところ、長所だけ紹介するということ。長所だけ言うのだから、言われるほうも悪い気はしない。言うほうも、その人の長所を探す努力をすることで改めてその人の長所に気づく。人間関係がもっと良くなるのではないかな、と始めた。結果、自分の長所を褒めてもらった人も、人の長所を褒めた人も、皆いい顔になって閉会した。

どんな人でも、良いところがある。100の内、99が悪くとも、残りの1が良ければそれを認めることで人間関係は良くなる。人はそういうものだと私は思っている。悪いところを探してそれを肴にして話題にしても何も改善されない。それよりも、その人の良いところをもっと発揮していただいたほうがチームにとってはありがたい。

仲間の長所を皆で認め合うことは楽しい。そのような場を作ることもリーダーの仕事である。


2013年12月19日木曜日

Thu.Dec.19,2013 新島からガラスコップが届いた

昨日の昼過ぎに東京体育館会議室にてイベントの打ち合わせをした。1月13日(祝日)に東京都民を対象に開催する第5回都民ソフトバレーボール交流会の第3回目の打ち合わせであった。交流会への申し込みチーム数の35チームは、ほぼ満杯状況に近かった。今年、満杯になれば、来年度は東京体育館のメインアリーナで開催する約束を主催者の東京都スポーツ文化事業団と口約束であるがしている。

メインでのコート数は、20コートほどになるであろうか?日本一のコート数になるかもしれない。

会議が終わり、帰ろうとしたら、事業団の職員の方からガラスコップの包みを頂いた。10月に伊豆7島の新島でバレーボール教室を元全日本女子選手の大山加奈さんと一緒にやってきた。帰りの日に、新島にある世界的に有名なガラスアートセンター(工房)に行って、なんと実際にコップを制作させて頂いた。冷まして、完成しましたものを東京体育館のほうに新島教育委員会から送らせていただきます、と言われていたのを思い出した。

自宅に帰って、包みを開けてみた。当日の写真も一緒に入っていた。イタリアのバリ島と新島でしか採れないコーガ石という軽石から作った手製のコップは深みのある黄金色が綺麗だ。手に持つとずっしりと重い。形は素人の私が宙吹きで作ったのだから歪だが、可愛い。

このコップで島の焼酎の「嶋自慢」をお湯割で呑んでみた・・・。ガラスコップの中でゆらゆら揺れる透明な液体は器の中で黄金色に輝き、新島で見た夕焼けを思い出させた。島の頂上に登ると海に沈む太陽も海から出てくる太陽も両方見れる。厳粛な瞬間である。島の人たちは、みな大らかで優しい。内地に住む私たちより神に近いところにいるせいかもしれない。

島は四方が海で囲まれているだけではない。島は海を通じて世界につながっている。


Wed.Dec.18,2013 政治とカネとスポーツ

 東京都の知事(67)は18日、辞職の意向を固めた。19日午前に記者会見して表明するということだ。昨年12月の都知事選直前に徳洲会グループから5千万円を受け取った問題について、都議会などで厳しい追及を受けていた。史上最多の約434万票を得て初当選、五輪招致にも成功したが、「政治とカネ」の問題で就任後わずか1年で辞職に追い込まれた。
 知事は同日、前都知事で日本維新の会共同代表の石原慎太郎氏と都内で会談。石原氏は安倍首相や自民党幹部の意向も含め、知事の自発的な辞任を求めたのであろう。

名前の通り、知事に就任してからオリンピック召致のために猪突猛進していただいたことは評価したい。昨年、奥様を亡くされたこともお気の毒であった。しかし、利権渦巻く奥深い森の中で虎の尾を踏んでしまった。公益のために働くのが政治家であるが、私益に走ろうとしたところから転落が始まった。

 次の都知事を決める選挙は来年2月上旬までに行われる可能性が高い。都は来年2月に期限が迫る2020年東京五輪の大会組織委員会設置や来年度の予算編成といった重要案件を抱えているが、知事が不在になることで混乱はまぬがれない。



2013年12月17日火曜日

Tue.Dec.17,2013 幼稚園ママさんバレーの練習納め

きょうの練習には14名が出席。週1回の練習であるが、3週間前からスライディングの基本とスパイク基本の練習を行っている。

スライディングは、日立の山田重雄さんが開発した「タイ焼きレシーブ」を初歩から指導した。いわゆる、受け身としての「転び方」を覚えないと、思いきってボールを追いかけることができない。3回目のきょうは、左右のボールをレシーブした後に、2-3歩フォロースルーして、重心を落としながらお尻、背中の順で床を滑っていく。これがスムーズにできてくると、身体を投げ出してのレシーブに対して恐怖感がなくなる。

スパイク基本では、膝の屈曲・進展でジャンプするときの腕のスイングとの協調性が難しい。つまり、腕を振ってジャンプすることを指導する。まず、立ち幅跳びから始めた。腕を後方から前方(上方)にスイングした時に両膝を伸ばして連続的に幅跳びをおこなった。次に、2歩の助走を加えてのジャンプの連続。少ない時間で、ママさん初心者もフォームがさまになってきた。来年度は、これにジャンプのタイミング、スピードあるアプローチ(助走)、ヒット(ボールミート)、ランディング(着地)を指導していく。クイック(速攻)も教えていく。

みんな、どんどん上手になるので、指導も楽しい。それにしても、ママさん達、明日は股関節周りの筋肉痛や腰のあたりの青あざに驚くことでしょうね。上達している証拠ですよ。

2013年12月16日月曜日

Mon.Dec.16,2013 ソフトバレーの練習納め

今夜は、我が船橋大穴ソフトバレーボールクラブの練習納めであった。人数は年の瀬のせいか、いつもより人数も少なく15名。

明日は幼稚園ママさんチームの練習納め。

ここのところ、毎週2回の割合での忘年会で、少しおなかが出てきた。新年までに、ちょっと体調を整えねばならない。今年はあと2回バレーボール関係の忘年会がある。気の合った仲間と語り合うことは楽しい。

月末には、新潟市の高校チームの強化合宿のお手伝いに行く。ここの監督は美食家なので新潟の美味しいものを2泊3日の間、沢山ご馳走してくれる。新年になれば、新年会が既に3件入っている。体調を整えるのは至難の技か?

2013年12月15日日曜日

Sun.Dec.15,2013 天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会 決勝


自宅のTVで男女の決勝戦を観戦した。私のTV観戦のやり方は、録画で撮っておいて、その後、観るやり方。気になるプレーは巻き戻し、スロモーで再度観る。参考になる画像は、携帯のカメラ機能で撮っておき、自作の「指導ノート」に貼り付ける。

女子は、初めて決勝進出の岡山シーガルズと2連覇を目指す久光が対戦した。結果は久光が2年連続3回目の優勝であった。

久光製薬スプリングス - 岡山シーガルズ  3 - 0 (25-22,  26-24,  25-16)

シーガルズで目についた選手は川畑さん。実に上手にブロッカーの指を狙ってボールを打って、コート後方へのブロックアウトを取っている。滞空力を利用して、ブロッカーの落ち際に仕掛けている。シーガルズ全体としては、サーブが弱い。久光のレセプション(Aパス)が、73.2%と高いことが、そのことを証明している。

久光の選手層は厚い。ゲームに出ていない全日本選手も多い。久光は、来週から再開されるVリーグでも多少の故障者があっても層の厚さで更に優勝を手中にする可能性は高い。最後に、両チームとも外国人を使わずに決勝戦に出てきたことは価値がある。

男子は、5年ぶり2度目の優勝を目指す東レと今季初めてVプレミアに昇格したばかりのジェイテクトの戦いとなった。
(日曜の試合なのに観客が少ない。PR不足なのか?)


東レアローズ - ジェイテクトSTINGS  3 - 2 (26-28,  25-23,  25-20,  28-30,  15-10)


ジェイテクトのスーパーエースのフェルナンド(196cm)はキューバ人。2011年のワールドカップでベストスコアラー賞を取った。それにしてもジェイテクトというチームを、私は、ほとんど知らない。TVの解説で、監督は市立船橋高校出身者であること、創部は1958年で当時のチーム名は豊田工機であったこと、創部時は9人制バレー部であったことを知った。
(ジェイトクトのパイプ攻撃。クイッカーはCクイックに入り相手のミドルブロッカーを右側に引き付け、バックアタッカーはノーマークの状態でジャンプに入ろうとしている。相手のミドルブロッカーは、身体が左に流れているので、2回目のブロックジャンプのために右方向に移動することは難しい)


(東レのライトブロッカーが、すかさずヘルプでミドルに移動してくるものの、身体が左に流れている。バックスパイカーは、それを見て打球方向をターン気味にボールを左に切って打っている。ボールの斜め上の1時方向からカットしている)
昨年まで大分三好チームにいた高橋和人は、今季ジェイテクトに移籍した。引退も考えた29歳(183cm)であるが、オールラウンダーの彼の存在も大きい。出身は山形県で大学は東海大学。お姉さんは全日本、NECで活躍した高橋みゆきさん。彼のバックアタックを警戒して、東レのサーブは高橋めがけて打たれる。それでも彼はレシーブ後にバランスを立て直し助走していく。
ゲームは、正直、女子の決勝戦より面白かった。男子バレーの迫力がTV画面からも伝わってきた。力強いスパイクをブロックしたり、レシーブしたりしてラリーを続ける男達に見入った。先月開催されたグラチャンの全日本のゲームより選手はひたむきに体力の限界で戦闘していた。時速100キロ以上で飛び交うボールを生身でコントロールしあう。気を抜いてプレーしたら大怪我してしまう。味方同士の接触プレーもある。ネットのある格闘技と言われるゆえんである。

女子バレーは、美しき戦士たちの華麗なプレーが魅力である。男子バレーは筋肉の軋む音、荒々しい息遣いが聞こえそうな戦いが魅力である。

Sat.Dec.14,2013 ルールブックの校正作業

日本バレーボール協会審判規則委員会の規則部会が協会事務所(千駄ヶ谷)で開催され出席した。本日で第4回目になる来年度のルールブックの校正が主な作業だ。校正作業も第4回目になると校正するところも少なく、ほぼ2時間ほどで終了し、歩いて5分のところにある東京体育館に全員(5人)で移動した。
(きょうから特設コート。選手であれば誰でも特設コートで1度はプレーしてみたいであろう)

6人制のルールブックの担当者が、本日の天皇杯準決勝と明日の決勝戦で主審と副審を務めているので、試合の内容だけでなく審判活動にも目が行く。

ジェイテクトとサントリーのゲームを途中まで観て、千葉市に向かった。今夜は、千葉県バレーボール協会の忘年会だ。千駄ヶ谷から千葉市まで電車で1時間半。出席者は常任理事を中心に30名ほど。会の途中で景品の当たるゲームがあり、幸運にも時価3千円ほどの発熱する手袋(ミズノ製)をゲットした。しかし、お隣に座っていたママさん連盟の審判長の方が「あら、それ良いわね・・・!」と流し目で訴えられたので、彼女が先に引き当てたオジサンが持つような小さな集金バッグと素直に交換させていただいた。

閉会の後、副会長さんと稲毛の駅まで移動して、2次会となった。私も千葉県バレーボール協会で役員ボランティアとして15年経った。次世代の役員を育成しなくてはいけない。

2013年12月14日土曜日

Thu.Dec.12,2013 天皇杯・皇后杯バレーボール 第2日

男子のゲームを中心に観た。
(シンガポールから評議委員会出席のために一時帰国された成田明彦先生と一緒に観戦した。私の左に全日本男子監督のG.SATOとアメリカ人のコーチの2人(画像正面後ろ姿)が座っていた。日本人は、ほとんど彼らに近寄らず、ちょっと寂しげであった)

ジェイテクトSTINGS - 星城高校 3-1 (25-20, 27-29, 25-11, 25-20)

星城は昨年度から日本一を続けている高校五冠チームである。Vプレミアのチームとどのようなゲームをするか興味があった。何と2セット目を粘りに粘ってもぎ取った。ジェイテクトに負けないほどの攻撃的なジャンプスパイクサーブと確実なサーブレシーブが素晴らしかった。

サントリーサンバーズ - 早稲田大学 3-0 (26-24, 26-24, 25-18)

早稲田は先週行われた全日本大学選手権大会で優勝したばかりで疲労が残っているのか、精彩がなかった。無理もないと思う。

近畿大学 - JTサンダーズ 3-2 (17-25, 25-18, 18-25, 25-19, 15-10)
(勝利で喜ぶ近畿大学メンバー)

大学生のパワー、勢いがVプレミアチームを圧倒した!近大のセッターの速いセットにJTは翻弄された。JTの選手の体つきが気になった。ウェイトトレーニングのせいか、ラグビー選手にように筋肉がついている。パワーはあるが、巧緻性には乏しさを感じた。

Vプレミアのチームが決して弱いというわけではない。理由がある。この時期、既にVリーグはプレミア(1部)、チャレンジ(2部)とも開幕している。怪我人がいるチームも多い。この大会(4日連続)で優勝(1,000万円)を目指すのか、Vリーグで優勝を目指すために怪我人や主力を温存しようとするのか、色々と考えるチームも出てくる。

会場では、多くのバレー関係とお会いでき有益な情報交換ができた。

トヨタ車体の新監督である泉川さんとも久しぶりに再会した。大学生時代のあだ名の「ピート!」と呼ぶとニッコリ笑顔が返ってきた。彼は高校生の時にオヤジさんを亡くしている。私も18歳で父親を亡くしていたので、当時少し話をする時があった。あれから10数年は経っている。

女子のゲームも少し観た。教え子をJTと東レに送り込んでいる前大和南高校監督の飯塚先生と一緒にゲームを観戦した。試合後、体育館近くの居酒屋で近況を1時間ほど語り合った。

2013年12月11日水曜日

Wed.Dec.11,2013 天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会 初日

本日は会場の東京都体育館に行っていない。明日と14日(土)に行く予定だ。本日の結果を速報で見た。

男子は、昨年から春高バレー、全国高校総体、国民体育大会を制し5冠王の星城高(愛知)が愛媛大を3-0で下して、明日は今季Vプレミアに昇格したばかりのジェイテクトと対戦する。全日本大学選手権覇者の早大は北信越を勝ち抜いてきた創造学園高校(長野県)を退け、明日はサントリーと対戦する。面白いゲームが期待できる。全日本大学選手権大会2位の日体大も2回戦に進んだ。

2013年12月10日火曜日

Mon.Dec.9,2013 天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会が明後日から始まる


平成25年度天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会のファイナルラウンドが12月11日(水)から12月15日(日)まで東京体育館で開催される。
明後日は、男女ともブロックで勝ち上がった高校、大学、Vチャレンジのチームが対戦する。その勝者が翌日には、Vプレミアリーグ8チームと対戦する。真の日本一がこの大会で決まる。私が注目しているのは、昨日の全日本大学選手権大会で61年ぶり4回目の優勝を果たした男子の早稲田大学。

早稲田は、11日にまず創造学園高校(長野)と対戦する。ここで勝つと、12日にはサントリーと対戦する。この試合は見逃せない。午後1時に試合開始だ。

Sun.Dec.8,2013 9人制男子バレーボールは面白い

9人制バレーは、日本の伝統的なスポーツである。私も中学生の頃は9人制バレーを部活でやっていた。それも外でやっていた。グラウンドの隅のほうにコートを造って、風に揺れるボールをコントロールしながら汗と砂まみれになって白球を追いかけていた。高校に進学すると週に2回は体育館で練習できるようになった。3年時には、いつも体育館内で練習できるようになった。

きょうは、千葉市にあるポートアリーナ体育館に出かけた。ここで実業団の「第26回 桜田杯」が開催されることを聞いていて是非とも観戦したくなった。正式名称は「全日本9人制バレーボール実業団選抜男女優勝大会」。今年は千葉県で開催された。女子の会場は千葉市公園体育館というところで、ここより少し離れており、電車でも1時間かかる。きょうは普段見れない男子の9人制バレーをじっくりと観戦することとした。

出場16チームの中で、決勝に残ったのは、常連の中部徳洲会病院(沖縄)と住友電工(兵庫)。どちらも日本一の経験は豊富なチームである。サーブは、ほぼ全員が第1サーブではジャンプスパイクサーブを実行する。速度を手動で測ってみた。男子のコートは長さ21m、ネットの高さ2.38mである。サーブの飛行距離を16m(0.016km)と設定してストップウオッチで到達時間を計測してみた。平均は0.6秒。中学時代に習った方程式、速さ=距離/時間に当てはめると速度は、96km/h。一番早いサーバーは時間が0.4秒、つまり115km/h。この速度は6人制の国際大会並みである。腕の角度の調整が上手くできないと、コートサイドに大きく弾いてしまう。

第2サーブのフローターサーブには、ほとんどのレシーバーがオーバーハンドでレシーブしていた。2段トスも全員がオーバーハンドで13mは楽々にボールを飛ばしていた。大したものだ!普通のスパイクもオーバーで軽々とレシーブしている。相当、指立運動で鍛えたのであろう。ネットプレーもアンダーだけでなくオーバーでトスにする技能も見せてもらった。6人制であっても、ネットプレーをアップでやることでバランス能力トレーニングになる。

きょうは、良いゲームを見させてもらった。今後の指導の参考になった。

おっと、結果を忘れていた。結果は、沖縄の中部徳洲会病院が優勝した。9人制を愛する男たちは皆ボールと楽しく遊んでいる。こうでなくっちゃ!

Sat.Dec.7,2013 Vチャレンジリーグ女子の開幕

会場の1つである千葉県柏市沼南体育館に行った。対戦カードは、第1試合がGSS-仙台ベルフィーユ、第2試合は地元の柏エンゼルクロス- デンソー  。

結果は以下の通り。第1ゲームは、
GSS - 仙台 0 - 3  (17-25, 28-30, 12-25)

仙台ベルフィーユは、3年前に仙台に誕生したチームである。元全日本女子監督の米田一典氏が四国で立ち上げた「四国Eighty8 」を引き継いだ形だ。米田さんは、残念ながら過労もあり2年前に61歳で亡くなった。現在は、息子の隼人さんがチームの部長で父の意志を継いでいる。この日は来春入部の新人を就職で受け入れていただく仙台市内の企業に挨拶に出向いているということだ。

試合の方は、仙台の新戦力である中国人の王が188cmの長身を生かしてのブロックとクイックで活躍したのが目立った。GSSはブロック力が課題だ。

第2試合は地元の柏エンゼルクロスとVプレミアから降格してきたデンソーである。結果は次の通り。デンソーの一方的な勝利であった。 

柏 - デンソー  0 - 3 (13-25, 9-25, 15-25)

デンソーのスタメンの平均身長は、リベロを除けば179cm。柏は平均身長で9cm低い。スパイク力とブロック力の差が如実に出た。柏はサーブで崩していきたいところであったが、サーブはデンソーのほうが圧倒的に良かった。デンソーのサーブ決定本数は6に柏は1.効果率もデンソーが高かった。

両チームで一番活躍したのは、今年2年目の鍋谷で14ポイント。鍋谷は高校時代に東九州龍谷で三冠を達成したエース。この日もレフトスパイカーとして、サーブにスパイクにオールラウンダーな活躍を見せた。
 

2013年12月7日土曜日

Thu.Dec.6,2013 秘密を秘密にする

国会では、特定秘密保護法案の審議日程などを巡って激しい攻防を展開した。与党は6日の会期末までに重要法案を成立させる強気の構えを崩していない。成立させるベキではないが、おそらく与党の数的優位性で成立するでしょうね。

政治家は50年後、100年後の日本のビジョンを持つ人と私は教わってきた。今の政治家は目先の利権を争っているようにしか私には見えない。

さて、秘密は秘密でもバレーボール界にも秘密はある。今年は、日本体育協会主催のスポーツ指導員養成講習会の講師を千葉県と神奈川県で務めた。担当科目は「日本バレーボールの歴史」。
パワーポイントで講義しながら特定の人物に関する秘話を披露させていただいた。

誰にも光と影がある。光が強ければ強いほど影も暗い。勿論、公の面前で影の話をすることはできない。諸先輩の光の部分を正確に伝えることが我々後輩の務めと考えている。影の部分は、私の胸の中にしまっておこう。

そして影には闇の部分もある。嘘でなければ語れぬ真実というものがある。闇は闇のままで幸せな場合もある。個人の秘密は永遠に封印することも必要な場合がある。社会の秘密は、その時は秘密にすることで大きな社会的混乱を防ぐことができるものの、いつかは公開することで人間が歴史を学ぶことができる。


2013年12月5日木曜日

Wed.Dec.4,2013 面接

歳を幾つとっても面接は緊張するものだ。面接官であろうと受ける側であろうとゲーム的な緊張感がある。

ある旅行代理店の新入社員募集での面接はユニークだ。会社が採りたい社員よりもお客様に喜ばれる社員を採用するシステムをとっている。面接官は、会社のお偉方ではなく、会社のメインターゲット層のシルバー世代のお客様に面接官をお願いしているのだ。確かに、団体旅行の時には、随行員によって雰囲気は変わってくる。面白い取り組みである。

さて、面接であるが、今日は私が面接を受ける側であった。応募したのは、千葉県内のある市役所である。昨年、パソコン専門学校で4ヶ月学習したWord、Exel、PowerPoint、Access、Web作成のスキルも多少錆び付いてきた。日常的に使いこなしてスキルアップしようと思っていた時に市広報で事務系の非常勤職員の募集が眼に入った。

採用されれば、早くて1月からの勤務となる。さて、どうなることやら。

夜は、東京都ソフトバレー連盟の理事会に出席。会場は新宿区立体育館内の会議室。理事会終了後、会長、理事長、審判長と遅い夕食。

2013年12月4日水曜日

Mon.Dec.2,2013 FIVB World League Men's Volleyball 2014

日本バレーボール協会は2日、男子の国際大会「ワールドリーグ(WL)」に来年も、日本が本大会出場することになったと発表。

日本は今年2013年の同大会を出場18チーム中の最下位で終え、当初は来年の予選に回ることが決まっていた。だがFIVB国際バレーボール連盟は1日、来年のWL出場チームを28チームに増やすと発表した。これで、日本男子は、本大会から参加できるようになった。

来年の世界選手権大会出場を2ヶ月前のアジア地区予選で韓国に敗退し逃した日本男子にとっては救いの神である。世界の強豪と常に競い合っている環境にいないと、そのチームは弱体化する。チーム内の紅白戦や練習試合だけの強化では、公式戦と比べて緊張感もモチベーションも違ってくる。

日本男子は、現在開催中の全日本大学選手権やVリーグで活躍する人材を発掘してリオそして東京オリンピックを見据えたチーム(シニア、ジュニア)を速やかに編成して頂きたい。

大会期日とグループ対戦相手は、以下の通り。()内の数字は、現在のランキングを示している。

FIVBワールドリーグ男子バレーボール大会2014

2014年05月23日(金)~07月06日(日) インターコンチネンタルラウンド
2014年07月16日(水)~07月20日(日) ファイナル6

<参加28チーム>
【A組】
ブラジル(1)、イタリア(3)、ポーランド(5)、イラン(12)
【B組】
ロシア(2)、アメリカ(4)、ブルガリア(6)、セルビア(9)
【C組】
カナダ(11)、オーストラリア(14)、フィンランド(30)、ベルギー(37)
【D組】
アルゼンチン(7)、ドイツ(10)、フランス(16)、日本(17)
【E組】
韓国(21)、チェコ(22)、オランダ(31)、ポルトガル(38)
【F組】
キューバ(7)、チュニジア(13)、メキシコ(22)、トルコ (45)
【G組】
中国 (18)、プエルトリコ(20)、スペイン(25)、スロバキア(36)

※A組~E組はホーム&アウェイ方式。

2013年12月3日火曜日

Sun.Dec.01,2013 「近代マーケティングの父」フィリップ・コトラー氏の『私の履歴書』がスタートした

日本経済新聞紙文化欄に連載されている『私の履歴書』、今月12月はフィリップ・コトラーFhilip Kotler氏(83歳)の担当である。自伝を書くのは初めてで、その最初の読者が我々日本人だという。

コトラー氏というと、「マーケティング Marketing」、「4P」と連想される。「4P」とは、プロダクト(製品)、プライス(価格)、プレイス(流通)、プロモーション(販売促進)の英語の頭文字Pから取ったものだ。著作の「マーケテイング・マネジメント Marketing Management」は、世界の大学・大学院の教科書となり、重版は14回にもなる。著作は52冊だ。

私はスポーツ組織(非営利組織)の在り方を、P.F.ドラッカーとコトラーの著作から多く学んだ。以下は私の手元にある『コトラーのマーケティングのマーケティング・コンセプト』(2003年)から2つほど抜粋してみた。


例えば『顧客 Customers』。
顧客に対して、企業は何を目指すべきであろうか。1つめは、「自分が買い手だったらこのように売ってほしいと思う方法で、顧客にものを売れ」というマーケティングの黄金律に従うことである。2つめは、企業の成功は、顧客の成功にかかっているのだと理解することである。企業は顧客の生活向上を目指さなければならない。顧客のニーズを理解し、顧客の期待を越えなければならない。

顧客を「バレーボール愛好者」、企業を「スポーツ組織」に置き換えてみたらどうであろうか。

例えば『リーダーシップ Leadership』。
優秀なリーダーはイエスマンを嫌う。優れたリーダーが欲しいのは、同僚からの忌憚のない意見なのである。そのためリーダーは、建設的に議論を戦わせ、創造的に思考することを奨励する。更に、大局的なものの見方を促し、全力を尽くしたうえでの誤りならば咎めようとはしない。そして、最終決断を下すと、全力で事に当たるよう部下を鼓舞するのである。

リーダーを利権を握るトップと勘違いしている昨今の政財界のお偉い方には耳の痛い言葉であろう。

さて、これから30日間、コトラー氏の歩みとマーケティングという学問の深遠さを毎日紙上から伺うことができる。年末を飾るにふさわしい人選と思う。日本経済新聞社も粋なことをおやりになる。

Sat.Nov.30,2013 東海村バレーボール講習会

茨城県東海村に出かけた。私の9人制バレーボールの師である石野さんからのお誘いである。石野さん(現日本体育大学バレーボール部女子9人制監督)と一緒に講習を行うのは10年ぶりぐらいだ。

石野浩靖さんを紹介して頂いたのは、もう27年前になる。紹介者は、佼成学園高校女子バレーボール部監督の川合先生であった。当時、私は会社勤務のかたわら佼成学園高校の正式なコーチとしてチームを指導していた。10回目の関東大会出場を目指していた。そこに選手スカウトで石野さんが見えた。石川島播磨重工業という大企業が女子バレーボール部を有していたことを聞いたことはあったが、この時初めて実業団9人制の監督さんと挨拶した。私にとって9人制バレーボールとの出会いであった。

石野さんからは、全国の9人制バレーの強豪チームの監督さん達を練習試合を通じて紹介していただいた。山梨中央銀行、セイコー千葉、エプソン塩尻、富士電機、神奈川中央交通、松下電池・・・などなど。

実業団のバレーボールチームと言えば、6人制が中心で、当時全日本に選手を多く送っている日立武蔵(後の日立)と私が仕事で担当した日本電気(後のNEC)ぐらいしか知らなかった。石川島播磨重工業(IHI)の練習を見て驚いた。練習中に笑顔がある。日立武蔵も日本電気も練習中は常に張り詰めた緊張感でピリピリしており笑顔が出る雰囲気ではなかった。

ところが、IHIの練習では、何か可笑しなプレーがあると自然と笑いがおきる。選手どうしがコート上で良く話し合っている。先輩が後輩に指導している。一番驚いたのは、監督と選手のコミュニケーションは、いつもではないが、おでん屋とかお好み焼き屋などで食事しながら行われていた。特に、私が練習に参加した日は必ずと言ってよいほど、選手同伴でバレー談義となった。今考えれば、あれは私をダシにして若い選手たちに他の会社の人間の考え方などを聞かせていた石野流のコミュニケーション術であった。

さて、東海村総合体育館にて、午前中はママさん(8チーム)達に本日の課題の「サーブレシーブ」の理論をパワーポイントで見て頂き、午後は3時までサーブレシーブの基本練習を徹底的に指導させていただいた。石野さんは、もう一つあるコートで中学生2チームを指導された。

(ママさんたちへの理論説明は画像を多く使用して説明するのが良い。文字や表だけではつまらない。この画像はカヴァーリングの大事さを訴えている。レシーバーがミスしてもレシーバー個人のミスにしないように次の人がカヴァーして相手チームに返すことが、チームスポーツとしてのバレーの面白さであり、負けない秘訣である)

指導を終えて、第2部があるという。役員との懇親会のことである。懇親会会場に着いて驚いた。役員の8割方はママさん達である。そして、みんな仲が良い。食事を進めていくうちに理由がわかった。前理事長で現在顧問の田中さんがこのような体制を敷いたことがわかった。副理事長で10年間、理事長で10年間かけて現在の体制に落ち着き、更に発展させようとしている。

2013年11月29日金曜日

Fri.Nov.29,2013 お陰様で本日、投稿1234回

以前指導していた千葉市のママさんバレーチームのエーススパイカーの池田さんから「ナベさん、1、234回までここのブログを続けてね」と言われていた。約束を果たせて、良かった・・・。そして、私のつたない文章を読んでくださる人が毎日350人以上いらっしゃることに感謝したい。

先週も、秋田県でお会いした人に「読んでいますよ」と言われ嬉しかった。私よりも私の日常を冷静に知っている人がいるという事実は何か面白い。

次の目標は、池田さんどうしましょうか? 12,345回ですか? ・・・ムム・・・私が存命しているかどうか・・・?

Fri.Nov.29,2013 海外コーチの条件

38年前に2年間、私は若干23歳で海外においてバレーボールを指導する機会を与えられた。帰国後もスポーツ品製造販売会社に勤務し、業務の関係で海外で活躍された日本人コーチと親しくお付き合いをさせて頂いた。中には、海外のその国に住み着いている日本人も意外にも多くいた。

そのような海外にいる日本人、海外で活躍された日本人のパワーを集約するのも私の役目なのかなと最近思い始めている。そこで、まずは私の母体でもあった日本青年海外協力隊員のOB・OGから組織化しようとスタートした。勿論、私一人では恐らく300人以上はいるであろうOB・OGの消息を把握するのは難しいので、有能な事務局担当者を探した。

その人は、大分県にいた。モロッコOBの近江さんである。息子さんは、駿台学園中等部のエースで2度全日本中学選手権大会で優勝、現在は高等部でも1年生ながらレギュラー入りしている。全日本ユースにも近いうち選出されるであろう。

おっと、話がそれてきた。きょう、伝えたかったのは、日本人コーチが海外で指導する場合の注意事項のことであった。

まず、その国の政治、宗教 、文化に敬意を抱いても、批判はご法度である。いかなる国もその国独自の歴史的な過程を経て今がある。軽率な発言は慎むべきである。意見を求められたら、勉強不足で私には発言できない、とお断りして、代わりに共通の趣味の話しやお互いの国の食べ物の話などするのが良い。文化の面でお付き合いするのが、その国に溶け込む秘訣である。

バレーボールの指導だけできても、語学だけできても成果はあがらない。相手への理解と敬意がまず優先する。指導のスキル、語学やITのスキルは能力であるから学習次第で向上する。

そして、品位が必要である。日本国内でも同じであるが、異性、お酒、金銭でのトラブルが躓(つまず)きの元になる。私には、幸いにも周囲の人達の情けのお陰で、大きな躓きは無い。小さな躓きは沢山あった。身近の人の躓きもたくさん見てきた。成功も見てきた。そのような経験を通じて得た見識をOB・OG達と一緒に共有したい。

最後に、異国での生活はストレスが溜まる。上手に発散させる工夫も必要だ。休日の遺跡めぐりや食文化探索、その国の言語を学ぶのも良い。要は、バレーボールだけの生活にならないことだ。

明日は茨城県東海村総合体育館でママさんバレーと中学女子を対象に講習会。同行する石野さん(元IHI9人制女子バレー部監督、現在は日体大9人制女子バレー部監督)から講師協力の要請があった。

2013年11月26日火曜日

Mon.Nov.25,2013 Men's World Grand Champions Cup in Japan - Last Day

Brazil win fourth World Grand Champions Cup title, Russia and Italy settle for silver and bronze.
 
きょうは、最終戦のイランと日本のゲームを観て感じたことを書いてみたい。ゲームは、秋田空港で7:20発羽田行のフライトを待っている間に1セット目だけ見ることができた。

ここ3年間、国際大会で負け続けているイランを相手に、今大会、日本は1セットも取ることができずに完敗した。イランは、イタリア男子チームを率いてオリンピック大会以外の国際大会での金メダルを全て獲ったべラスコ氏(アルゼンチン人)を監督に招聘して以来、強化が更に進んだ。

 イランは地理的に欧州に近いせいもあり、欧州、米国などの国とテストマッチをくり返してきた。そして、それらのゲームの中で地力をつけて行った。アジア選手権直前にはロシアに遠征し4ゲーム行い、1軍とは互角、2軍には問題なく勝利している。かたや、日本はどうか?予算の関係なのか、監督のネットワークがないのか、協会の強化委員会の力がないのか分からないが、世界の強豪とのテストマッチはなかった。

国内の高校レベルでもそうであるが、ある県の代表になろうとするには、他県の1位との練習試合、できれば全国ベスト4常連チームと練習試合を繰り返すことでチームは強くなり、県代表権を獲得することができる。

 
女子の場合は、大学男子と練習ゲームを行うことで高さ、速さ、パワーに慣れることができる。しかし、全日本男子の場合は、そうはいかない。国内で紅白戦をいくら行っても、マシンを使ってパワーサーブに慣れるように工夫しても、生身同士の戦いにはかなわない。男子ナショナルチームの強化には遠征が不可欠なのだ。そして遠征費を捻出するのが強化委員会の重要な任務の1つである。

 
 
私からの提言は、来年度新しいメンバーを加えて新生全日本をスタートするときに、まず「世界のバレーの歴史、日本のバレーの歴史」をチームスタッフ、プレイヤーにしっかりと動画を用いて教育して欲しい。歴史を学ぶことからスタートするべきと思う。そして、日本の強みを生かすバレーを目指してほしい。日本人には頭脳よりも魂から先に教育するのが良いと思う。動機づけが大事である。G.Sato監督は、国内のバレーボール事情をしっかりと視察して新生全日本に必要なプレーヤーを招聘して欲しい。強化委員会は、その支援とチーム強化の環境整備を推進して欲しい。

イタリアチームのメンバーとして、世界選手権で2度優勝したエースのゾルジさんは、現在マスメディア側でスポーツライターとして働いている。彼は2020年のオリンピック開催地でもある日本に次のように期待している。

In his final assessment of the host team, Zorzi urges Japan to review their programme and introduce younger players into the team to compete more strongly in future international tournaments.

 

Sun.Nov.24,2013 全国スポレク祭in秋田のゲーム、閉会式 - 第3日目 

三日間、多くの関係者と ソフトバレー、今開催しているグラチャンバレー、秋田市のスポーツ事情など沢山の情報交換、意見交換ができた。
(地元マスメディアにも取材していただいた。このようなことも広報として大事なこと。参加者満足にもつながる。拡大して体育館の中で参加者の目につく場所に掲示した)


人間の能力は無限であるということが改めてわかった。できるか、できないかでなく、「やるんだ」という地元の決意が、初めて自分たちだけで運営する全国大会を成功させた。
(役員全員で記念写真撮影)

秋田県連盟の吉田理事長は閉会宣言の後、参加者への感謝、大きなトラブルがなかった安堵、そして2年間の準備と本番を地元役員と共にやり抜いた充実感が入り混じった穏やかな表情で私たち日本ソフト連盟の役員と握手を交わした。

秋田県ソフトバレーボール連盟は、今回の経験を糧にして、更に成長するであろう。

2013年11月25日月曜日

Sat.Nov.23,2013 全国スポレク祭in秋田の開会式、ゲーム - 第2日目 

実は、今回の全国交流大会で、初めて私は大会委員長を務めた。大会委員長は、運営に関わる最高責任者である。実質は、実行委員長が実務で全て取り計らっており、大きな問題が無ければ、大会委員長の出る幕はそうそう無い。
(オープニングで東北3大祭りの1つである「竿灯(かんとう)が披露された。私も実物を見たのは初めてである。一番重いもので50キロあるという。バランスの妙技である)

(選手宣誓では地元チームが仮装の姿で出てきた。なまはげ、ゆるきゃらのスギッチー、秋田美人・・・。なまはげの人が恐ろしげな仮面をとるとそこには、お面と変わらぬ形相の・・・いえいえ優しいお顔が出てきました)

中程度の問題に発展しそうなことも数点あったが、私の周りにいるベテラン役員が私より先に速やかに対処して、私には「結果、問題なし」という報告だけであった。知識と経験豊富な日本連盟のベテラン役員と行動力のある地元役員が今回のように私の両脇にいてくれるのであれば、来年度も大会委員長引き受けてもいいな・・・と少し思った次第。
(大事な仲間。左から実行委員長で秋田県理事長の吉田さん。秋田県連盟会長の近江さん。そして私の左が日本ソフト連盟の総務委員長の吉田さん)
開会式では大会宣言を行い、本部席でしばらくの間、各道府県代表のプレーに見入った。本部席にいる日本ソフト連盟や県連盟役員がしきりに誉めていたのが、ゲームにおけるマナーの良さの向上。そして審判技術の向上。私自身もここ3年程前からそのことは感じていた。5年ほど前までは、勝ち負けにこだわり過ぎるチームが多かった。ここのところ、相手のチームや審判員に対して「リスペクト(敬意)の精神」が浸透してきたなと感じてきていた。各都道府県のソフト連盟の講習会研修会での成果である。
(交流パーティ。なまはげが出没したりするなかでの各チームの1分間紹介。あるチームには夫婦が3組いた。またあるチームにはバツイチが3人いた。来年度は愛知県豊田市、その次は新潟県での開催が内定している)
夕方から交流パーティに出席。その後、県協会役員に地元の鰰(はたはた)をご馳走になった。美味しいものを頂くと一日の疲れが吹っ飛んでしまう。ありがたい、ありがたい・・・。


Fri.Nov.22,2013 全国ソフトバレー・スポレク祭in秋田が開幕

早朝5時起床、6時の西船橋発のリムジンバスで羽田空港に向かった。昨夜帰宅したのは23時を少し回っていた。睡眠不足は、羽田から秋田空港までの1時間のフライトの間に補った。

秋田空港では、山形県ソフトバレーボール連盟副会長で日本ソフト連盟広報委員会副委員長の佐藤さんが出迎えてくれた。佐藤さんは、今回の秋田県ソフト連盟が全国大会を招致するために秋田県連盟の近江会長、吉田理事長とともに奔走された。

全国大会を開催する大変さと意義とあるが、大変さ以上に意義が大きい、と私は考える。予算、会場確保、役員依頼、準備、運営と時間と労力は2年前から準備するが、負担は大きい。しかし、それに比例して、時にはそれ以上にやり遂げた後に成果は出る。

実行委員会開催まで時間が少しあったので、佐藤さんの案内で秋田県の文化を学習しようと市内にある資料館に行った。昼食は、途中で合流した日本ソフト連盟総務委員長の吉田さんと一緒に3人で秋田名物の「稲庭うどん」を賞味した。
(「稲庭(いなにわ)うどん」はツルツルしてのど越しが良い。手前のたくわんは地元では「ガッコ」という。お食べなさい、というのを地元の方言で「け!」と言う。つまり「食(く)え」から縮まって「け!」となったんでしょうね。なんだかんだ言ってないでまず食べよう。そんな時に客人に「まず、けでば」と酒の肴にガッコと地酒を勧める)

秋田には、6月の日本協会公認リーダー養成講習会も講師として来ていたので役員に顔なじみも増え、2時からの施設確認、実行委員会もスムーズに進んだ。4時半からは代表者会議を行い、こちらもスムーズに進んだ。スポレクに参加される代表のチームは過去にも出場しているチームも多く参加者も交流大会運営を十分理解されている。
(代表者会議と交流大会の会場となった秋田市民体育館。天井が恐ろしく高い芸術作品のような体育館である)

夜には、秋田県バレーボール協会の理事長である横屋さんを交え鍋料理で秋田の美味しい食材を頂いた。ソフトバレーボール連盟だけで全国大会の運営はできない。親組織である県協会、そして開催地である秋田市のスポーツ行政の協力、支援があってより良い全国大会が運営できる。その点、秋田市ソフトバレーボール連盟副会長が秋田市議会議長ということは非常に心強い。行政の人間がソフトバレーを楽しむのが先なのか、ソフトバレーボールを楽しんでいる人が議員になるのが先なのか良くわからないが、ソフトバレー愛好者であり議員でもあるという方が最近増えてきた。私が21年間、総監督を務めている我がソフトバレークラブにも船橋市議会の議員さんがいる。
ソフトバレー愛好者である議員が地域スポーツを動かす時代が来ている。

秋田の美味しいものを沢山頂いて、満足した私はホテルに戻って、あっという間に眠りに落ちた。

2013年11月24日日曜日

Thu.Nov.21,2013 イラン男子チームコーチが日本語ペラペラな訳とは

午前中に幼稚園ママさんバレーの練習。午後は、都心に出て、行きつけの歯科医で治療。来週もう一度通院してフッ素処理をお願いする。30分程で治療は終わったので、新宿に出かけた。実は、午前中にFIVB国際バレーボール連盟インストラクターのMr.足立から7名程の高校指導者の参加のMeetingがあるので参加しませんかとお誘いを受けていた。明日早朝は、7:00に羽田空港から秋田へのフライトがあり、朝には全く弱い私であるので、つまり早起きは苦手なので、瞬時迷ったが、行ってみようと決めた。

Mr足立は、今年だけでも2回イランに行き講習会講師を務めた。現在開催中のグラチャンに出場しているイラン男子ナショナルチームの情報を得ることができるかも知れない。

そして、新宿歌舞伎町のいつもの店で高校チーム指導者たちと歓談している席に現れたのは、・・・アジア選手権2連覇中のイラン男子ナショナルチームのコーチであった。彼の名は、Mr.アマッド、36歳。彼はコーチ兼通訳である。誰の通訳?勿論、監督である世界の名将の1人であるMr.ベラスコの通訳である。
(彼の腕は実に太い。コーチになる前はイランナショナルチームの選手であった。言葉はペルシャ語である)

彼は、日本語がペラペラである。何故なら、奥様が日本人である。私が英語で彼と彼女との出会いを質問した。「デンマークで知り合いました。彼女は全日本ハンドボール女子チームの選手でした。子供は小学生の男の子2人います。チャンスがあれば、日本のVリーグでコーチしたいね」と流暢な日本語で答えてきた。

日本と最終日に対戦するが、対策は?

「特にない。アジアで注意すべきチームは中国と韓国だね」ときた。日本男子はライヴァルと思われていないのか? 「日本のバレーボールの歴史は尊敬している。しかし、勝負は、イランが勝つ」。

あなたが全日本男子のコーチであれば、どんなアドバイスをするか?

「ブロックとディグ(スパイクレシーブ)の関係だね。相手のスパイカーがボールを打つ寸前、スパイカーとボールとブロッカーの関係をよく観察して、瞬時に予測し、意思決定して反応する。日本の選手の予測選択肢は1つか2つだが、イランは3つから4つ持っている」。

成る程、細かいね。さすがだ。

2013年11月20日水曜日

Tue.Nov.19,2013 Men's World Grand Champions Cup kicked off


男子が始まった。素人評論家は、日本は全敗だろうと予測している。確かに、身長やパワーを比べれば、日本は最下位であろう。しかし、開催国としての意地がある。意地もメンタル(心)の強さだ。昨夜のUSA対日本の3セット目では、その意地を垣間見た。福沢がクールに意地を見せれば、横田がホットな意地を見せた。

(越川のサーブの威力がなくなっている要因を分析してみよう。踏切であるが、エンドラインより離れている。また、ブロードジャンプするためには左足の爪先がコートの方向に向いているべきであるが、ネット際でのジャンプ局面になっている)


(従って、ボールヒットの位置は高くなっているものの、エンドライン近くでのヒットとなっている。私の理想のジャンプスパイクサーバーはバスケットのマイケルジョーダン選手のように空中を幅跳びしてネット際でヒットするサーバーである。漫画(コミック)の中ではできると思う。できるかできないかでなく、そういう発想が必要だ)
横田のランニングジャンプフローターは、彼の研究心が生み出した賜物だ。助走の力でサービスボールのスピードを増す。更に、エンドラインぎりぎりで踏み切って、ボールのヒットポイントを極力コート内(ネット近く)で行う。

それに引き換え、中学生が打つようなスパイクサーブを放っていた日本選手が数名いた。あまつさえ、ネットに届かなかったり、打った瞬間アウトとわかるサーブでは日の丸を付けてプレーする資格はない。

サーブは、バレーボールのスキル(技能)の中で唯一個人の責任でボールをコントロールできるものである。サーブは個人の工夫と集中力そして強い意志があれば誰でも平均点以上に上達できる。全日本の選手でいることで満足している選手は、速やかに退場して頂き、東京オリンピックを見据えて可能性を秘めた大学生や高校生を使う方が良い。

3か月(週5回の練習とトレーニング)あれば、どんなチームでも、私であればサーブのレベルアップを劇的に図れる。

その選手のサーブを見ればその選手の将来がわかる。特にミスしたあとの表情を見れば分かる。試合に勝つことだけが観客満足ではない。負けても、将来に可能性のある負け方であれば、観客は将来の夢に期待できる。期待することで満足できる。

どのチームからでも1セット以上もぎ取って、コート上で長い時間プレーすること。そのことが強くなる常道である。辛い時、苦しい時に逃げずに向かっていくことで活路は開かれる。もうダメかな、無理なのかな、と思う時、その時、実はチャンスの扉が近寄ってきている。もう少し今の努力を続けてみようではないか。

<結果>
アメリカ - 日本  3 - 1  (25–17, 25–17, 21–25, 25–20)

2013年11月19日火曜日

Mon.Nov.18,2013 春高バレー都県代表決まる(先週)

春高バレー(1月開催)の代表が続々と名乗りを上げてきた。東京都の試合はグラチャンと重なってしまい、観戦には行けなかった。東京都の代表は、男女とも全国の舞台でベスト8以上の実力を持っている。期待できる。それにしても、東京都の女子4強はレベルが高い。すべての試合がフルセット。当日のコンディションの持って行き方で結果が大きく違ってくる。

<東京都大会決勝> 2013年11月16日(土) 
駿台学園 - 早稲田実業  2 - 0 (25-22,  25-20)
東亜学園 - 東洋  2 - 0 (25-22,  25-19)

【男子決勝】
東亜学園 - 駿台学園  2 - 1  (24-26,  25-14,  25-18)
【男子3位戦】
東洋 - 早稲田実業  2 - 0 (25-18,  25-17)

※第1代表: 東亜学園は9年連続30回目
※第2代表: 駿台学園は4年連続6回目
※開催地代表: 東洋は7年連続24回目

【女子準決勝】
八王子実践 - 文京学院大女  2 - 1 (17-25,  25-18,  25-15)
共栄学園 - 下北沢成徳  2 - 1 (23-25,  25-22,  25-12)
【女子決勝】
共栄学園 - 八王子実践  2 - 1 (20-25,  25-15,  25-22)

【女子3位戦】
下北沢成徳 - 文京学院大女  2 - 1 (25-27,  25-12,  25-21)

※第1代表: 共栄学園は2年連続21回目
※第2代表: 八王子実践は2年ぶり37回目
※開催地代表: 下北沢成徳は6年連続14回目
<滋賀県大会決勝>2013年11月16日(土) 
【男子決勝】
近江 - 伊吹  3 - 0  (25-17,  25-20,  25-23)  ※近江は11年連続29回目
【女子決勝】
近江兄弟社 - 滋賀短大付  3 - 1 (25-18,  21-25,  25-15,  25-21) ※近江兄弟社は3年連続10回目

<三重県大会決勝>2013年11月16日(土) 
【男子決勝】
松阪工 - 三重  ※松阪工は3年連続32回目
【女子決勝】
津商 - 三重 ※津商は14年連続14回目


<静岡県大会決勝>2013年11月17日(日)
【男子決勝】
浜松商 - 聖隷クリストファー  3 - 0 (26-24,  25-17,  25-21)  ※浜松商は8年ぶり2回目
【女子決勝】
富士見 - 島田商  3 - 2 (26-24,  25-19,  18-25,  26-28,  15-13) ※富士見は15年ぶり6回目

<愛知県大会決勝>2013年11月17日(日)
【男子決勝】
星城 - 愛工大名電  3 - 0 (25-16,  25-9,  25-17) ※星城は4年連続12回目
【女子決勝】
人環大岡崎 - 椙山女学園  3 - 0 (25-16,  25-21,  25-16) ※人環大岡崎は2年連続40回目

<奈良県大会決勝>2013年11月17日(日)

【男子決勝】
添上 - 天理  3 - 1  ※添上は3年連続31回目
【女子決勝】
奈良女子 - 天理  3 - 2 ※奈良女子は2年ぶり25回目

<鳥取県大会決勝>2013年11月17日(日)
【男子決勝】
米子工 - 鳥取工  3 - 0 (25-22,  25-19,  25-16) ※米子工は4年ぶり3回目
【女子決勝】
北斗 - 鳥取東  3 - 1 (25-21,  24-26,  25-21,  25-23) ※北斗は初出場

<高知県大会決勝>2013年11月17日(日)
【男子決勝】
高知商 - 高知  3 - 1 ※高知商は2年ぶり32回目
【女子決勝】
高知中央 - 高知商  3 - 0 ※高知中央は2年ぶり5回目

<佐賀県大会決勝>2013年11月17日(日)
【男子決勝】  ※佐賀商は2年連続27回目

【女子決勝】  ※鹿島実は3年ぶり14回目

2013年11月18日月曜日

Sun.Nov.17,2013 Brazil won the gold medal in the FIVB Women's World Grand Champions Cup

オリンピックの翌年はオリンピックを契機に引退する選手もおり、各国のチーム構成は大きく変わってくるものだ。しかし、ブラジルは昨年のLondonオリンピック金メダルチームの主力達がそのままコート上でプレーした。そして今回の大陸チャンピオンズカップでも金メダルを獲得した。ちなみに優勝金額はUSD 250,000(about 25,000,000 yen)。2005年以来2度目の金メダルである。

昨夜、ブラジルと対戦したのは開催国の日本。日本が3-1で勝利すれば、日本が金メダル。3-2で勝利すれば銀メダル。負ければアメリカに次いで3位という順位争いでもあった。結果は、3-0 (29-27, 25-14, 25-18)でブラジルの勝利。3位の日本はこの大会では2001年以来の銅メダル獲得であった。

日本が1セット目のリードを保ちセットを取るかと思われた。しかい試合巧者のブラジルは、得意のサーブとブロックで追いつき、並び、逆転した。その後は、ブラジルのブロックとディグ(スパイクレシーブ)の戦術が機能した。ブラジルのブロックはストレートを締め、スパイクをクロスに打たせた。ブラジル監督のギマレス氏もリベロを絶賛していた。

“Also I have to say that our libero Camila did a great job with many defensive plays in zone five, and that was also very important,” Guimaraes added.

歴史に残る試合もあった。本日の第2ゲームのタイVsロシアで、なんとタイがロシアに初めて勝利したのだ。タイ - ロシア  3 - 1(18-25,  25-22,  25-21,  25-23)  。タイの監督はコーチ時代を入れて苦節16年かかってロシアに勝利した。継続の勝利。タイバレーボール協会の勝利ですね。

ここで、ブラジルと日本の獲得点数を分析してみよう。
左の数値がブラジルの、右の数値が日本の獲得した点数である。
アタック 38-42,  ブロック 17-2,  サーブ 5-4,  相手ミス 19-11
アタック、サーブは、ほぼ互角。ブロックが圧倒的にブラジルである。日本の相手に与えたミスも19点と多い。

今回の日本のブロック1枚で攻撃の数を増やしたという新戦術は、継続性のないものと私は予想している。継続させるのであれば、サーブ力を今の2倍以上に引き上げねば今のブロック力では機能できない。フローターサーブはスピードだけでなくコントロール(左右前後)、ホップしたりドロップしたりの変化を与えるスキルを体得しなければいけない。当然、ジュースからでも攻めるサーブを実行できるメンタルの強さも必要だ。サーブの種類も現在のフローターサーブだけでは相手のレシーバーも慣れてくる。今回ベストスパイカー賞を獲得したタイのエーススパイカーのオヌマ選手のようにジャンプスパイクサーブも必要だ。

日本が目指すところは、全員が速攻もバックアタックもこなせる「マルチ攻撃」であると私は考えている。サッカーで言えば、全員がフォワードでありバックである。そのためには豊富なスタミナとマルチスキルが必要である。

気になることがある。日本のセッターのことである。日本国内には海外と比べて上手なセッターが大勢いる。但し、身長が低い。若い世代での国際大会や国内での大会では、通じても世界一になるためにはブロック力や高いところからのトスアップが求められる。

前回の国際大会で、全日本のセッターとして竹下の後継者としてチームに入った宮下選手が出場していないのはどうして?TVの解説者たちは、かん口令を敷かれているのか、そのことには一切触れない。私の耳には、奇妙な噂話が入ってくる。中道選手も、今回ベストセッター賞を受賞した。彼女の力量からすれば当然と思う。しかし、フロント(前衛)ではブロックの上から楽々と打たれてしまう。世界の3番、4番は取れるかもしれないが、1番を取ることは難しい。

セッターの大型化は、世界で1番を取るためには必須である。セッターの育成には時間がかかる。そしてセッターとミドルブロッカー(センタープレーヤー)のコンビは更に時間がかかる。同じクラブチームに全日本のセッターとミドルブロッカーがいて、日頃からコンビを取っているのが理想的なクラブとナショナルチームの関係なのであるが・・・。

日本のバレーボールサポーターは、世界の銅メダルでは満足しない。男女を通じての4個目の金メダルを取ることでなければ満足しない。

<Final Positions 順位>
  5-0  15/02  ブラジル
  4-1  12/09  アメリカ
  3-2  10/07  日本
  1-4  08/13  ロシア
  1-4  05/13  タイ
  1-4  06/12  ドミニカ共和国

<All-Star Team 個人賞>
MVP: Fabiana Claudino (ブラジル)
ベストアウトサイドスパイカー1: 迫田 さおり (日本)
ベストアウトサイドスパイカー2: Onuma Sittirak (タイ)
ベストミドルブロッカー1: Iuliia Morozova (ロシア)
ベストミドルブロッカー2: Pleumjit Thinkaow (タイ)
ベストオポジットスパイカー: Gina Mambru (ドミニカ共和国)
ベストセッター: 中道 瞳 (日本)
ベストリベロ: 佐藤 あり紗 (日本)

2013年11月17日日曜日

Sat.Nov.16,2013 Women's World Grand Champions Cup Day #4

11:00a.m.〜3:00p.m.まで千駄ヶ谷駅の近くのJVA事務所会議室にて来年度のルールブック編集第3回会議。日本協会審判規則委員長を含め8名でビーチからソフトバレーまでのルールブックの第2稿に目を通しながら、チェックしていく根気のいる作業である。

休憩時間には、現在開催中のグラチャンでの審判員活動について「あの判定にはどう思うかね?」など委員長から質問が出る。出席者が私を除いて全員がA級もしくは国際審判員の資格と実績を持つ委員達は口々に後輩である現役審判員の些細なミスや怠慢を鋭く指摘する。そんなやり取りは私にとって刺激的で学習になる。時折、私から出る戦術的なことにも彼らの審判員の立場から見た判定への根拠など優しく教えてくれる。

ルールを熟知しているコーチは、自チームのゲームキャプテンにゲーム中の主審への効果的な質問の仕方も指導できる。それにより、最終判定が変わる場合がある。また、遅延反則にならない限り、適切な質問をすることで、相手チームのリズムを止めることにもなる。

編集会議を予定の時間で終え、事務所から徒歩で5分のところにある東京都体育館に委員全員が移動してロシアVsブラジルのゲームを観戦に行った。
(記念グッズコーナーでは私が前に勤務していた会社の赤を基調にした応援Tシャツが4,000円の価格でありながら完売であった)
1セット目はロシアが高さを生かしたブロックと粘り強いディグ(スパイクレシーブ)で1セット目を取った。初戦の日本とのゲームにはなかった良いプレーが随所にあった。2セット、3セットは、ミスの少なさでブラジルが貫録勝ちであった。この時点で、私は体育館を後にした。18:00からは船橋市の幼稚園ママさんたちの気の早い忘年会が待っていた。

JR船橋駅で下車して、すぐ近くの居酒屋チェーン店に入った。若いママさん達と3時間飲み放題であったが、酒量はヤングママさん達に負けた。食欲も負けた。口の数も負けた。私が勝てるところは「オヤジギャグ」だけか?ママさんたちにとって、久々に子供たちとご亭主達から解放されるこんな時間があっても良い。16名みんな、楽しそうであった。

 

2013年11月16日土曜日

Fri.Nov.15,2013 春高バレー埼玉大会 決勝

昨日は、全国で埼玉県だけが代表決定戦を行った。男子の県立深谷高校の30回目出場というのは金字塔だ。初代の茂木監督が20回以上出場し、教え子の小林先生が教員として戻ってきて30回を成し遂げた。

女子代表は、春日部共栄が7年ぶり6回目の出場を決めた。高校日本代表の小野寺と間橋の2枚看板の攻撃力そして集中的に取り組んだサーブ力アップで久々に全国大会に出場する。サーブ力をアップさせれば、相乗効果でサーブレシーブ(Reception)力もアップする。

夜に監督の吉田先生に電話をした。2か月後の本大会でチームを見て欲しいということであった。吉田先生とは30年以上の付き合いがある。きっかけは、春日部共栄高校が創立して時からである。当時の体育科主任で男子バレー監督の山口先生(東洋高校男子バレー当時監督の山口先生のお兄さん)から日本体育大学を卒業したばかりの吉田先生を紹介された。そして創立して6年目に女子バレーが初めてベスト8に入った。その夜、吉田先生と私とで2人だけであったが祝杯を挙げた。翌年ベスト4に入ったら初めて父母たちが大勢駆けつけてきて共に酒杯を挙げた。

<埼玉県大会決勝>
2013年11月14日(木) さいたま市記念総合体育館

【男子決勝】
深谷 - 春日部共栄  3 - 0 (26-24,  25-20,  25-19) ※深谷は2年ぶり30回目

【女子決勝】
春日部共栄 - 細田学園  3 - 1 (25-21,  25-22,  20-25,  28-26) ※春日部共栄は7年ぶり6回目

2013年11月14日木曜日

Thu.Nov.14,2013 春高バレー都道府県予選会結果(先週) 

先週末に行われた春高バレーの代表決定戦結果を収集してみた。以前は、東日本各都県の決定戦をほとんど観戦していたが、昨年定年後は経費も自己負担なので観戦する都県を絞って会場に行くようにしている。

今週土曜日の東京都男女の決定戦は、日本協会の審判規則委員会の会議の後になるが、最後の1セットぐらいは観戦できるかな?

<青森県大会決勝>2013年11月10日(日)
【男子決勝】
五所川原工 - 弘前工  3 - 1 (18-25,  27-25,  25-23,  25-20) ※五所川原工は2年連続6回目
  10月の東京国体では両チーム合同の選抜チームで活躍した。五所川原工業は例年になくメンバーが揃っている。
【女子決勝】
弘前学院聖愛 - 三沢  3 - 0 (25-11,  25-13,  25-10) ※弘前学院聖愛は9年連続11回目

<千葉県大会決勝>2013年11月10日(日)
【男子決勝】
習志野 - 市船橋  3 - 0 (25-21,  25-20,  25-13) ※習志野は7年連続30回目
【女子決勝】
柏井 - 市船橋  3 - 0 (25-13,  25-18,  25-19) ※柏井は2年連続13回目

<神奈川県大会決勝>
2013年11月10日(日)
【男子準決勝】
川崎橘 - 藤沢翔陵  2 - 0 (25-19,  25-21)
荏田 - 弥栄       2 - 0 (25-14,  25-19)
【男子決勝】
川崎橘 - 荏田  2 - 1 (17-25,  25-19,  25-21) ※川崎橘は8年連続14回目 ※荏田は初出場

【女子準決勝】
大和南 - 湘南台  2 - 0 (25-11,  25-10)
川崎橘 - 相原    2 - 0 (25-20,  25-18)
【女子決勝】
大和南 - 川崎橘  2 - 1 (24-26,  25-16,  25-15) ※大和南は9年連続10回目 ※川崎橘は20年連続21回目
 川崎橘女子の20年連続というのも凄い記録だ。初代監督の羽田野先生は中学校でも全国制覇したほどの名将で、羽田野先生の教え子たちが羽田野先生定年後も伝統を引き継いでいる。大したものだ。

<長野県大会決勝>
2013年11月10日(日)
【男子決勝】
創造学園 - 岡谷工  3 - 2 (18-25,  25-15,  25-19,  17-25,  15-10) ※創造学園は2年ぶり3回目
創造学園の監督は壬生(みぶ)監督。かつて壬生監督自身が率いて全国制覇した県立岡谷工業と決勝戦であったとは驚いた。岡谷工業高校のバレー部は衰退したとばかり思っていた。岡谷工業バレー部を再興した方達の努力も近いうちに実るであろう。 
【女子決勝】
都市大塩尻 - 東海大第三  3 - 0 (25-19,  25-12,  25-16) ※都市大塩尻は3年連続3回目

<兵庫県大会決勝>
2013年11月10日(日)
【男子決勝】
市尼崎 - 社  3 - 1 (25-16,  25-19,  20-25,  25-17) ※市尼崎は15年連続26回目
【女子決勝】
夙川学院 - 須磨ノ浦女子  3 - 0 (25-23,  25-15,  25-17) ※夙川学院は4年ぶり8回目

<岐阜県大会決勝>
2013年11月10日(日)
【男子決勝】
県岐阜商 - 岐阜工  3 - 1 (23-25,  25-22,  25-13,  25-19) ※県岐阜商は3年連続10回目
【女子決勝】 
県岐阜商 - 関商工  3 - 1 (25-14,  27-29,  25-12,  25-19) ※県岐阜商は4年連続5回目
<岡山県大会決勝>
2013年11月10日(日)
【男子決勝】
玉野光南 - 岡山東商  3 - 1 (20-25,  25-19,  25-21,  25-22) ※玉野光南は2年ぶり11回目

【女子決勝】
岡山理大附 - 就実  3 - 2 (25-19,  25-17,  23-25,  19-25,  18-16) ※岡山理大附は初出場
 就実が負けた。春高には恐らく30回以上出場の全国常連チームであった。5セット目、就実が先に14点で王手をかけたものの岡山理大附がサービスエースから逆転でフルセットを制した。
<島根県大会決勝>
2013年11月10日(日)
【男子決勝】
安来 - 松江工  3 - 1 (25-20,  25-27,  26-24,  25-19) ※安来は14年連続21回目

【女子決勝】
安来 - 松江農林  3 - 1 (25-21,  25-19,  23-25,  25-21) ※安来は5年連続32回目
<山口県大会決勝>
2013年11月10日(日)
【男子決勝】
高川学園 - 宇部商  3 - 2 (18-25,  27-25,  20-25,  25-19,  17-15) ※高川学園は2年連続3回目

【女子決勝】
誠英 - 山口鴻城  3 - 0 (25-13,  25-17,  25-22) ※誠英は24年連続34回目
 誠英の2代目監督の田淵先生とは、全国大会の会場などで時々声を掛け合う。コーチから監督に就任したばかりの頃は、ベンチで少しはしゃぎすぎなところがあったが、それもすぐに自省し、今は落ち着いたベンチワークを行っている。若手指導者の有望株である。

Wed.Nov.14,2013 Women's World Grand Champions Cup 開幕


世界5大陸の選手権大会の優勝チームと地元開催国の計6チームで戦われる今年の総決算というべき「女子世界グランドグラチャンピオンズカップ」通称「グラチャン」が日本でスタートした。来週は男子が開幕する。


5大陸と名打っているが、実際は4大陸の代表にFIVB国際バレーボール連盟が指名するチームを加えて5チームである。これは、アフリカ大陸代表の国際ランキングが低いため、FIVB指名国と交代したからである。個人的には、ランキングが低くともアフリカ大陸代表を出場させることで、真の世界大会になると思うし、アフリカ大陸の国々のモチベーション向上にも、レベルアップにもなると考えるのであるが、いかがなものか。

日本の初戦は、欧州チャンピオンのロシアと対戦した。身長2mを超えるガモワ選手がナショナルチームを引退したロシアは、攻撃力が低下し、レシーブのミス、つなぎのミスが多かった。疑問であったのは、ロシアのサーブ。ロシアのサーブは、日本のリベロの佐藤に多く打っていた。通常は、日本の攻撃のエースである木村を狙って打つのであるが、この日の特に3セット目は日本のリベロの正面に多くのサーブを放っていた。まるで、ロシアは日本にわざと良いサーブレセプションをさせてブロックの練習をやっているかのようであった。不可解なロシアのサーブであった。

日本 - ロシア 3 - 1
(25-20, 26-28, 25-16, 26-24)




日本の第2戦は、この大会の直前から練習ゲームを重ねたアメリカ合衆国との対戦。
アメリカのサーブは、セオリー通り、徹底して木村を狙ってきた。バックポジションの木村にサーブレセプションをさせることで彼女のバックアタックの出足を乱すことができる。フロント(前衛)に木村が来ても、彼女にレシーブさせることでスパイク助走のタイミングを乱すことができる。エースに負担をかけることで、4セット以降のゲームになればなるほど疲労が出始め集中力も減退する。

日本 - アメリカ 1 - 3
(19-25, 19-25, 25-19, 21-25)


日本のサーブ戦術もアメリカと同様にアメリカのエースを狙って打っていた。違いは、ブロック力である。日本の課題は攻撃力である。どこの国と対戦しても10cm~12cmの身長の差はどうしようもない。対策としては、攻撃力のあるサーブで相手の攻撃力を削減することである。なおかつ、コンビ攻撃をさせない単純な攻撃をさせることである。

サーブレシーブからは日本として攻撃の手を増やすことを提案したい。つまり早いバックアタックを打てる選手を常に2人コートに配置する工夫である。従って、リベロは使わない。この戦術は今すぐにできるというわけではない。180cm前後の選手を170cm前後の選手と同じように機敏な動きのできるように小学生時代から育てていかなくてはならない。一言で言うと、日本が世界のトップに立つには、オールラウンダー選手の育成が必要ということだ。小学生の時にスパイクとブロックだけやっていればよいという考えでは、日本一にはなれても、世界一にはなれない。

戦術面では、今からでもできるのが、セッターの位置の移動。移動セットアップ。具体的には、ネット際のセッターの前方3mにレシーブを返球する。相手ミドルブロッカーは右に移動してくる。セッターはクイッカーを絡ませながら、そこからライトへ短めの平行をあげる。別の言い方をすると、レシーバーが失敗したふりをして、実はそれが綿密に組み立てられた戦術であるということ。

失敗から新技術が生まれたことを我々は多くの経験則で知っている。例えば、森田淳悟さんの一人時間差、全力スパイクスイングでのチップスパイクなど・・・。

私が、世界一を目指すチームの監督であれば、特別コーチにマジシャンのMr.マリックスと古武術の甲野善紀さんを招聘したい。アドバイザーには一橋大学教授の野中郁次郎氏を迎えたい。日本のバレーは、小学生バレーからシニアまで筋の通った指導哲学が必要だ。世界の後を追いかけるのではなく、世界が追いかけてくるような強くて面白いバレーボールを提示することが再度世界のトップになる要諦であると思う。

東京オリンピックまで7年ある。若く優秀なコーチも日本にはいる。彼らには現在の世界のトップの国に行き、世界の情勢を肌で感じてもらって、世界をリードする技術論、戦術論、組織論を構築してほしい。なんとなれば、国籍も問わない。日本を愛し、バレーボールを愛しているのであれば構わない。世界の叡智が集まってくるような魅力ある環境を創ればよいことだ。

<順位/第2日>
左から勝ち点、勝敗、得失セット、 国名
6  2-0  6/0  ブラジル
3  1-1  4/3  ドミニカ共和国
3  1-1  4/4  ロシア
3  1-1  4/4  日本
3  1-1  3/4  アメリカ
0  0-2  0/6  タイ